インフキュリオン・グループ傘下のネストエッグは20日、都内で、金融庁と日経が開催している FinSum(フィンテック・サミット)で、銀行の更新系 API 機能を実装した自動貯金サービス「finbee(フィンビー)」を公開した。今月中にクローズドβ版を提供開始し、一般ユーザ向けのサービス開始は年内を予定している。
銀行の口座情報にアクセスする API には、大別すると参照系 API と更新系 API の2種が存在するが、更新系 API はその名の通り、口座情報を外部サービスから更新する機能を持つため、接続連携にあたっては参照系 API よりも高いセキュリティや技術要件が求められ、ハードルが高くなることが多い。一方、更新系 API の利用普及により、ユーザはインターフェイスを銀行アプリやウェブサービスに依存することなく、さまざまなアプリやウェブサービスから自分の口座にアクセスが可能になる。
finbee は、今年4月にインフキュリオン・グループが SBI インベストメントの FinTech ファンドから資金調達した際、資金の主な使途として紹介していたサービス開発の第一弾だ。このアプリは500円玉貯金の電子版とも言えるもので、ユーザが貯金の目標を設定することでモチベーションを保ちながら、自動で無理なく確実に貯金でき、さらに目標金額を達成するとボーナスポイントがもらえる仕組みを準備しているとのことだ。
FinSum 会場に開設された finbee の展示ブースでデモをしてもらった。以下のビデオを参照してほしい。
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