Didi Chuxing(滴滴出行)が自転車シェアリング計画を発表、しかし中国での勝算はあるのだろうか?

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中国で急成長を遂げる配車サービスの Didi-Uber(滴滴出行-優歩)が、(乗り捨て可能な)ドックレススマート自転車会社の Ofo(共享単車)に数千万米ドル規模の戦略的投資を行い、自転車シェアリングサービスを同社の強大なプラットフォームに加えようとしていることを発表した。

ライドシェアリング企業の同社にとって、バスから運転代行までのサービスを既に提供しているプラットフォームに自転車シェアリングが加わるという未来は難なく予想できていた。この投資を発表した際に Didi は、都市部のライドシェア共同事業において「弊社のプラットフォームで優れた自転車シェア体験を提供すること」も計画している、と述べている。

多数の自転車を確保しておくような従来の公共自転車システムとは異なり、Ofo は世界初のドックレス自転車シェアサービスだとしている。北京大学の5人の学生によって設立された同社は、Uber のようなアセットライトアプローチをとっている。ユーザが自分の自転車を Ofo に寄付すると、Ofo にある自転車を無制限で利用できるシステムだ。

しかしながら、Ofo は Didi プラットフォームで存在感を発揮すべく準備万端とまではいかないようだ。人目を引く Ofo の黄色い自転車は現在のところ一部の大学キャンパスでの利用に限られており、学生 ID で登録しなければならない。そして自転車は学内でしか乗り捨てられないのだ。Ofo の広報担当者によると、キャンパス外に利用エリアを広げるという具体案はなく、その場合は「広範に及ぶ要因」を熟考する必要があると語った。

せっかちな投資家からの膨大な資金がこの夢のようなモデルを早く実現させろと急かすにも関わらず、Ofo が怖気づいている理由は簡単である。

まず、Ofo の利用料は毎分0.01人民元かつ1キロメートルあたり0.04人民元(つまり、5時間で5キロメートル乗車した場合3.2人民元、50米セント未満の計算になる)で、Mobike(摩拜単車)の1時間あたり2人民元(0.30米ドル)よりだいぶ安く、採算が取れるのか既に疑わしい

自転車シェアが話題になったこの数ヶ月、ユーザの反応は全く楽観的なものではなかった。サドルの高さは変えられず、QR コードを使った自転車解錠ではシステムエラーが起き、徒歩圏内に自転車が全く見つからず、自転車を持って階段を上がろうにも非常に重い。控えめに言ってもユーザの忍耐はもう限界の域にまで来ている。

Mobikes, which has taken multiple cities by storm, suffer vandalism and are piled to be sold as scrap metal.
多数の都市で人気を得たものの、心無い破壊行為に遭い、積み上げられ金属スクラップ行きとなった Mobike(摩拜単車)の自転車

ユーザから集めた自転車プールによって調達コストを削減している Ofo を正当に評価する必要はあるが、決して理想的とは言い難い社会において、彼らのモデルはグレシャムの法則の典型例になってしまうかもしれない。誰が多段変速マウンテンバイクと、乗るたびに2人民元かかるガタの来た古い自転車を交換しようとするだろうか?現在一番安い自転車でもおよそ500元(75米ドル)するというのに、たとえ中古でも自分の自転車を自転車シェアリングサービス「永年会員」のために差し出すのが割に合うと言えるだろうか?

自転車の経年劣化や悪意を持った破損行為は言うまでもない。中国の一人当たり GDP がおよそ8,000米ドルというのは悲惨かつ信じがたいが、自転車の中には解錠のための QR コードが消されていたり、南京錠が掛けられていたり、金属スクラップとして売るために盗まれたりしているものもある。これらの自転車がテックに貢献しようとしても、低い民度を打ち破ることはまだできていないのだ。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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