本稿は、THE BRIDGE 英語版で翻訳・校正などを担当する “Tex” Pomeroy 氏の寄稿を翻訳したものです。オリジナルはこちら。
![interbee-2016-astro-8k](https://i0.wp.com/thebridge.jp/wp/wp-content/uploads/2016/11/interbee-2016-astro-8k.jpeg?resize=620%2C390&ssl=1)
放送関係者のためのカンファレンス「Inter BEE(国際放送機器展)」には、今年はソラコムのようなスタートアップが参加していた。幕張メッセで、11月16日から3日間にわたって開催された Inter BEE では、Amazon Web Services(AWS)の連結ブースでソラコムを見つけることができた。放送と通信技術の融合が進む中、エバンジェリストの後藤和貴氏は「cloudpack」のコーナーで、ソラコムの使い勝手を改めて確められるモバイルルータを使って、4K のライブストリーミングのデモを行っていた。
(12月2日正午更新:このデモではフレッツ回線を使っていたとのことで、文の一部を削除。)
![interbee-2016-cloudpack](https://i0.wp.com/thebridge.jp/wp/wp-content/uploads/2016/12/interbee-2016-cloudpack.jpg?resize=620%2C465&ssl=1)
Image credit: Cloudpack
30以上の国や地域から約38,000人の参加者が集まった Inter BEE は、多くのスタートアップが着目する分野である「未来のメディアビジネス」のトレンドの方向性を見極められる場と言えるだろう。2020年オリンピックは、日本や他のアジア地域でメディア市場の拡大を牽引する力になると考えられている。
日本エレクトロニクスショー協会が主催するこのイベントでは、トレンド的には、ディスプレイの 4K が 8K に進化することになる、という事実が強調されていた。数年後に 4K が 8K で置き換えることになれば、スタートアップはその新しい基準に対応する必要が生じることになる(例えば、IoT ソリューションプロバイダのソラコムのケースや、クラウド関連システムなど)。
![interbee-2016-motion-elements-vr360](https://i0.wp.com/thebridge.jp/wp/wp-content/uploads/2016/11/interbee-2016-motion-elements-vr360.jpeg?resize=620%2C341&ssl=1)
情報技術に強いスタートアップが気になる、もう一つディスプレイ技術の分野は、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)だろう。著作権料無料の映像や音声資産を提供するスタートアップ Motion Elements は、アジアをターゲットとする、VR や 360度撮影の写真・映像マーケットプレイスのベータ版を幕張メッセで公開した。Motion Elements は KK Fund、インキュベイトファンド、500 Startups などから投資を受けている。
![interbee-2016-augmented-tv](https://i0.wp.com/thebridge.jp/wp/wp-content/uploads/2016/11/interbee-2016-augmented-tv.jpeg?resize=620%2C352&ssl=1)
公共放送の NHK は、数多くの出展者と並ぶ自社ブースで、「Augmented TV(拡張現実テレビ)」の実現に向けた最近の成果を展示していた。この製品は、伸縮可能な縦型ディスプレイを使って、デジタルサイネージに似た体験を提供する。NHK は公共団体であるため、この製品が利用できるようになれば、多くのスタートアップがその活用方法を模索することができるだろう。
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