BitcoinとEthereumのブロックチェーンアプリ統合を目指す中国のQtum(量子鎖)、業界関係者らから100万ドルを資金調達

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Qtum(量子鎖)のチーム
Image Credit: Qtum

上海を拠点とするブロックチェーン企業の Qtum(中文表記は「量子鎖」、発音は「クアンタム」)は11日、100万米ドルのエンジェルラウンド資金を業界トップのブロックチェーン・エバンジェリスト、学識者、ベンチャーキャピタリスト、テクノロジー専門家らから調達したと発表した。同社は、ブロックチェーンのアルゴリズムの一つである Proof-of-Stake(POS)Consensus のメカニズムを備え、スマートコントラクトを実行できる世界初のデジタル通貨を保有しているとし、WeChat  Mini Apps(微信小程序)上で仮想通貨を利用できるよう Qhola というプロジェクトに取り組んでいるという。

このプロジェクトの支援者には、Kuaidi(快的打車)の設立者 Chen Weixing(陳偉星)氏、 OkCoin の CEO である Star Xu(徐明星)氏、Ethereum と Jaxx Blockchain Interface の設立者 Anthony Di Iorio 氏、ブロックチェーン技術の提唱者 Bo Shen(沈波)氏、中国のエンジェル投資家Xiaolai Li(李笑来)氏などがいる。

Qtum(発音は「クアンタム」)はオープンソースの価値転送プロトコルで、Ethereum 由来の分散アプリケーションデベロッパーとともに、Bitcoin の開発リソースの保持を目指す分散型アプリケーションプラットフォームだ。Ethereum はプラットフォームかつプログラミング言語で、デベロッパーなら誰でも次世代の分散型アプリケーションを構築しパブリッシュすることができる。

Qtum で PR マネージャーを務める John Scianna 氏は、TechNode(動点科技)に、次のように語った。

Bitcoin が主として価値転送ネットワークであるのに対し、Ethereumとは、まさしくスマートコントラクトのプラットフォームです。Qtum は、両プラットフォームからのコアとなる技術を用いています。つまり、Bitcoin の価値転送技術を Ethereum のスマートコントラクト実行テクノロジーに統合しているのです。

今回の資金調達により、Qtum Foundation はプロジェクトのベータ版に着手することができる。これまで同社は、Ethereum Virtual Machine(EVM)を Bitcoin Core 0.13 のフォーク(分岐)上でどうにか動かしてきた。これにより同社は、Ethereum 上で構築されている分散型アプリケーションを多数利用できるようになる。

WeChat Mini Apps(微信小程序)の活用

Light Wallet プロトコルをサポートする Qtum

Qtum は、WeChat の最新 Mini Apps プラットフォームを活用し、WeChat 上でトークンを循環させることを目指している。Qhola が WeChat の Mini Apps を最大限活用することにより、ユーザは Qtum トークンの授受のほか、 WeChat 内での商品・サービスの購入ができる。Qhola はまた、この技術を Facebook Messenger や Telegram など他のモバイルメッセージングプラットフォームに取り入れようとしている。

現在のトークン化されたアプリケーションでは、ユーザがブロックチェーン全体をダウンロードする必要があります。少数のアプリを動かすためだけに10ギガバイト以上のデータをユーザが保管する状況を考えると、それは現実的とは言えません。Qtum は、ブロックチェーンをダウンロードすることなく、トークン化されたアプリケーションを動かせるのです。(John 氏)

Qtum は現在、既存の Simple Payment Verification “Light Wallet” プロトコルと互換性があり、近々モバイル端末のユースケースもサポートするようになるだろう。

Bitcoin と Ethereumの結合

Qtum プロジェクトの設立者で、かつて Alibaba(阿里巴巴)で勤務していた Patrick Dai 氏は、次のように述べている。

Bitcoin と Ethereum の両コミュニティにいる著名人の方々から支援が得られましたが、それは当社が2つのグループを1つにしたことを表しています。

Draper University を卒業したPartick氏は2012年以降、 Bitcoin のコミュニティに身を置いている。

現在ある多くのブロックチェーンプロジェクトは、技術が企業の中抜きをしなくてはいけないというイデオロギーで作られたもので、中央管理組織を置かずにプログラムを運営してきた。ほとんどの企業はオペレーションの大部分で人に依存したままだが、企業にとって、ブロックチェーン技術が無駄や非効率を削減できるユースケースは今でもたくさんある。

Qtum の目標は、両者の架け橋となって、ユーザが自律的なアプリケーションを手にできるようにすること、そして企業が一から自社のテクノロジーを作り上げることなくブロックチェーンのアプリケーションを所有できるようにすることである。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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