東南アジアで動画を中心とするアドネットワークとインフルエンサーマーケティング・プラットフォームを展開する AdAsia Holdings は5日、シリーズ A ラウンドで JAFCO Asia から1,200万ドル(約13.4億円)を調達したと発表した。 同社は、マイクロアドの東南アジア各国の現地法人の CEO を歴任した⼗河宏輔(そごう・こうすけ)氏と、2011年に KDDI 傘下の medib…
AdAsia Holdings では現在、プログラマティックバイイング(データに基いた広告枠自動買付機能)とレポート管理機能を備えた「AdAsia Digital Platform」、東南アジアのローカル媒体を束ねたアドネットワーク「AdAsia Ad Network」のほか、インフルエンサーマーケティングを行いたい広告主とインフルエンサーをマッチングするプラットフォーム「CastAsia」、動画制作の受託や実際に制作した動画を陳列したメディア「MOMENTS」を運営している。
デットについては、資金の貸し手と借り手を結ぶ P2P レンディングのマーケットプレイスになるということだが、これまでのソーシャルレンディングにありがちな、銀行が与信承認できない領域をカバーするものではないという。イギリスの Funding Circle やアメリカの Lending Club などにイメージが近いかもしれない。資金需要の案件は証券化されるので、投資家はビジネスライクな融資判断をしやすい。
資金は主に機関投資家から提供され、中には金融機関が含まれる可能性がある(Lending Club などでも顕著だが、間接金融の直接金融への参加が起こるわけである)。機関投資家にとっては、リスクとリターンのバランスに説明がつけば過度に高い貸出金利を還元する必要は無いため、ソーシャルレンディングに見られるような2桁パーセント代の金利にはならないだろうとのこと。与信から融資実行までのプロセスは、長年にわたって既存の銀行が築き上げてきたものを踏襲しつつ、それらを効率的かつ迅速に回せるしくみを開発するとしている。
ヘルスケアテクノロジーの業界は投資が活発になっている。先週は、子供の自閉症の早期発見を目的としたデジタルヘルスプラットフォームを開発する Cognoa が1,160万ドルを調達し、従業員向けのヘルスケアガイドプラットフォームの Accolade は最近9,400万ドルの資金調達ラウンドを終えている。その他、慢性症状を抱える人向けのサービス、Livongo は5,250万ドルを、慢性症状をもつ人とコーチをつなぐ Vida Health は1,800万ドルを調達している。