東京を拠点とするスタートアップで、送金・決済システムを開発する Kyash(キャッシュ)は5日、iOS 向けのモバイルアプリを正式ローンチした。iTunes AppStore からダウンロードできる。割り勘の精算、贈り物共同購入、旅行やイベントの集金などの用途に、個人間でのお金のやりとりが可能となる。なお、同社では Android 版アプリについて、今夏までのリリースを目標にしたいとしている。
また、Kyash ではサービスのローンチを記念して、利用開始時に新規優待コード「KYASH2017」を投入することで、サービスの紹介者および被紹介者に300円がアプリ上で進呈される。
Kyash の設立は2015年1月。昨年12月、個人間送金に使えるクレジットカードの機能を持った電子マネーウォレット「Kyash」を発表していた。
5日、都内で開催された Kyash の発表会には、メガバンク3行が率いる金融グループ——三菱 UFJ フィナンシャル・グループ(MUFG)、三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)、みずほフィナンシャルグループ(MFG)——のイノベーション部門担当者が一堂に会し、キャッシュレスのしくみに各行が取り組む事例を紹介、Kyash がもたらす送金革命の可能性について期待感を表明した。
Kyash の創業者で代表取締役の鷹取真一氏は、クレジットカードや電子マネーで実現できているオンライン/オフラインでお金を渡すという行為を、企業や商店に対してのみだけでなく、個人に対しても行える環境を Kyash を通じて作り上げていきたいと事業のビジョンを語った。
同社は2015年7月にシードラウンドで1.7億円を調達、さらに、昨年12月にシリーズAラウンドで10億円超を調達している。
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