
Lyft は、新規投資家と既存投資家が参加した新たな資金調達ラウンドで6億米ドルを調達したことを発表した。今回の資金調達により、配車サービス企業 Lyft の資金調達後の企業価値は75億米ドルになった。
このラウンドには既存投資家の楽天や Janus Capital に加え、AllianceBernstein、Baillie Gifford、KKR、カナダの Public Sector Pension Investment Board(PSP)などが参加した。
調達した資金をどのように使うかについて、ブログ記事で同社は今のところ計画を明らかにしていないが、「ドライバーや乗客、チームスタッフを適切に管理するために、当社ビジネスを支える人々」に投資していきたいと語り、今後の新たな計画をほのめかした。
Lyft が5億米ドルを追加調達して最新の資金調達ラウンドを終了し、企業価値が75億米ドルなったことが一週間前(4月6日)に報じられた。 Lyft はここ数か月間、米国で100か所以上の新たなマーケットを設けるなど積極的な拡大の動きを見せており、今後の展開から目が離せない。 海外展開か?それとも、赤字を抑えるために新しい収益を生み出す追加機能がロールアウトされるのか?
Lyft が今回の資金調達を行った背景には、主な競合企業である米 Uber が、その運営手法や CEO を原因とした反発に遭っていることがある。しかし、資金調達の点では Lyft はまだまだ遅れており、現在までの調達額は30億米ドル程度で、一方 Uber は88億1,000万米ドルを調達している。
だが、Lyft はライバルから勢いを奪いつつあり、今年の最初の3か月間で乗車数は7,040万回に達し、2016年から34%増加した。さらに同社は、#DeleteUber 運動(Uber アカウントの削除を呼びかける運動)の恩恵を受け、新規ユーザが60%増加する週が続いた。
Lyft で社長を務める John Zimmer 氏は声明でこう語っている。
世界最高の交通手段を提供することで人々の生活を向上させるという Lyft の使命を果たすために私たちは努力しています。近いうちに大きな計画があり、乗客やドライバーに愛される体験を作り出すために新たな技術とホスピタリティへの投資を継続していきます。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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