
Image Credit: FlySpaces
フレキシブルなワークスペースを ASEAN 地域で提供するオンラインマーケットプレイス FlySpaces は、The Net Group の共同プレジデント Raymond Rufino 氏がリードする投資家グループから、プレシリーズ A ラウンドで210万米ドルを調達した。
匿名のプライベートエクイティ企業やフィリピンの複数の大手不動産デベロッパーもこのラウンドに参加している。
この資金は ASEAN 地域でのマーケット拡大や、既存マーケット、特にインドネシアでの成長、そして FlySpaces の提供するテクノロジーの強化にも用いられる。
FlySpaces の CEO、Mario Berta 氏は e27の取材にこう語っている。
私たちは、今年サービスを開始したジャカルタへの投資を継続し、次の四半期でさらなる拡張を目指すかどうかを再検証します。
彼はこう付け加えている。
過去2年で、フレキシブルなオフィススペースとコワーキングは商業不動産業界において最もホットな話題であり、この地域で最大手の CapitaLand や Ascendas といったブランドもこの方向に向かってきています。最近のジョイントベンチャーや投資によって、商業不動産はディスラプティブな変化を目前にしています。
2015年に設立された FlySpaces は、多国籍企業、スタートアップ、中小企業、モバイルワーカーなどに短期間のワークスペースやミーティングスペースを提供するデジタルマーケットプレイスである。スペースのレンタルは、時間単位、日ぎめ、週ぎめ、月ぎめで可能だ。
不動産スペースのオーナーにとっては、FlySpaces は巨大なユーザベースとつながるプラットフォームとして機能し、所有するスペースの効率を高めマネタイズする手助けとなる。
FlySpaces の共同設立者で COO の Guillaume Martin 氏はこう語る。
私たちは、コスト削減や従業員のモビリティといった様々な理由からフレキシブルなワークスペースを求める中小企業や多国籍企業に的を絞っています。
同社は1,000を超えるオフィス、40万平米を管理しており、ここ18ヶ月でフィリピン、シンガポール、マレーシア、香港、インドネシアの5市場で500を超える顧客にサービスを提供しているという。
コワーキングスペースのセクターは、スタートアップエコシステムの急速な成長のおかげで過去数年好循環を実現している。スタートアップだけでなく、中小企業や大企業でさえもコワーキングスペースにシフトし始めており、オフィススペースのコスト削減を実現している。
業界が盛り上がるにつれ、欧米でビジネスをしていた企業は東洋に目を向けるようになっている。例えば、今週初め(8月第1週)、アメリカのコワーキングスペースプロバイダ WeWork は、同社の東南アジアと韓国へのビジネス拡張計画の一環として、シンガポールに本社を置く Spacemob を買収している。WeWork は最近、インドにも進出している。
Berta 氏は、FlySpaces が WeWork や Spacemob と直接は競合しないと述べている。
私たちはスペースを扱う純粋なマーケットプレイスです。したがって、彼らとはパートナーシップをとり、弊社のプラットフォームに彼らのスペースもリストアップしています。両社どちらも現在当社サイトにリストされているのです。
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