シンガポール発の自転車シェアリングスタートアップ Obike は、最近の資金調達ラウンドで4,500万米ドルもの大金を手にした。Tech in Asia のデータによると、この金額は、東南アジアのシリーズ B ラウンドでも最大規模だ。
同社はプレスリリースの中で、投資家には「世界的な運輸プラットフォーム大手」のほか、Grishin Robotics(ロシアの Mail.Ru Group の共同設立者兼会長の Dmitry Grishin 氏が設立したベンチャーキャピタル)、東南アジアの複数のファミリーオフィスがいるとコメントした。
CMO 兼共同設立者の Edward Chen 氏は、投資に参画した「世界的な運輸プラットフォーム」の詳細は明らかにしなかった。彼は Tech in Asia に対し、Obike とこの投資家は、「テクノロジーの活用により、都市部の交通を便利でシームレスなものにするという共通の目標を掲げている」と話してくれた。
世界展開にとっての追い風
Obike は今回のラウンドで獲得した資金を国際展開に活用する予定だ。設立後1年に満たないObike はすでにオーストラリア、ドイツ、マレーシア、オランダ、台湾、タイ、英国など10を超える国々に進出している。
Chen 氏は声明で次のようにコメントしている。
当社では、柔軟性と利便性で世界の通勤客を支援すると同時に、二酸化炭素の排出削減にも貢献します。
中国企業の Mobike(摩拜単車)や最近のラウンドで4億5,000万米ドルを調達した Mobike など、自転車シェアリングはテック業界の大きなトレンドとなっている。
両社はすでにシンガポールのほか、世界の複数の都市に進出している。
シリーズ B ラウンドでこれほどの金額を調達した企業はこの地域ではそれほど多くない。オンデマンド動画プラットフォームの Iflix は昨年、今回の Obike と同額の調達を行った。自動車シェアリングアプリの Icarsclub は6,000万米ドル、e コマースサイトの Zalora は1億米ドルを2013年のシリーズ B で調達したが、これが現時点の最高記録となっている。
【via Tech in Asia】 @techinasia
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