GoogleがTensorBoardのAPIをローンチ、機械学習のビジュアライゼーション向上を目指す

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Google Brain のチームのメンバーは11日、TensorBoard API をローンチした。この API を使えば、AI モデルをトレーニングし、トレーニングすると同時にそれを視覚化することが可能になる。この取り組みの一環として、TensorBoard のダッシュボードもアップグレードされた。TensorBoard は、Google が2015年に TensorFlow をオープンソース化して以来、TensorFlow の一部だ。

一方で、再使用可能な API の不在によって、TensorBoard に新規のビジュアライゼーションを追加することは、TensorFlow チームの外部の者にとっては極めて難しい状態でした。リサーチコミュニティによって開発されうるクリエイティブで美しい、有用なビジュアライゼーションというロングテールが置き去りになっていました。

ソフトウェアエンジニアの  Chi Zeng 氏と Justine Tunney 氏は、Google Research のブログ投稿でこのように述べている。

有用なビジュアライゼーションを新しく作成することを可能にするために、開発者が TensorBoard のカスタムビジュアライゼーションプラグインを追加できる一連のAPIセットをリリースすることを発表します。

プラグインを試したいユーザーのために、Google はモデルが動作中に挨拶言葉を収集・表示する Greeter プラグインを作成している。音声、画像などのための利用可能な TensorBoard プラグインのリストは Github 上で入手することができる

TensorBoard API は、機械学習ツールのオープンソース化と AI の活用を推奨する Google の取り組みの中でも最新の事例だ。

先月、Google の TensorFlow と AIY(AI+DIY)のチームは、会話認識のデータセットをオープンソース化し、さまざまなスマートデバイス向けに基本的なボイスコマンドを作れるようにした。6月、モバイルデバイス上でAIモデルを走らせる TensorFlow Lite のローンチの数週間後、スマホ向けに作られた予めトレーニングされたコンピュータビジョンモデルである MobileNets をオープンソース化している。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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