<ピックアップ> The Funded: MatterMark to shut down after disappointing exit
クリスマス休暇を目前にシリコンバレーのスタートアップが多額の資金調達を発表する中で、スタートアップを始めとする未公開企業データベースを提供する Mattermark が100万ドル未満という破格の安さで、コンタクト管理の FullContact に買収され、後にサービスがシャットダウンすることが明らかになった。
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Mattermark は2012年に設立された Y Combinator 輩出のスタートアップで、これまでに合計1,720万米ドルを調達している。競合には、Crunchbase、PitchBook、CB Insights など。従業員を含む Mattermark の普通株主は、FullContact による買収に伴って対価は受け取っていない。しかし、FullContact から Mattermark に対しては、事業整理のために最大で50万米ドルが支払われるとしている。
以下は、TechCrunch が入手した Mattermark CEO Danielle Morrill 氏から普通株主に送付されたとする手紙。
親愛なる Mattermark の普通株主の皆さんへ:
この手紙で、よい知らせを共有したい。Mattermark は FullContact に買収されることになる。株主の皆さんにイグジットをお知らせすることができてうれしい。このディールを早くクローズできるよう、鋭意努力しているところだ。Doscusign の書類に目を通していただき、今日にも署名をいただけるようお願いしたい。
これは非公開の株式取引であり、残念ながら、Mattermark 購入対価は優先株主の優先権を明確にしなかったため、普通株主がこの取引で受領するものは(現金も株式も)無い。今回の着地点は、我々が6年前に事業を始めた際に思い描いていたものではないが、世界のビジネス情報を整理する事業を、皆さんとご一緒できたことを大変嬉しく思う。今日この取引をクローズするのに必要な普通株主多数の署名を確保したいので、あなたの署名をいただけるとありがたい。
Mattermark のシャットダウン後、どの程度の機能が FullContact に引き継がれるかは明らかではないが、これまでの Mattermark の顧客には FullContact が顧客対応するとしている。また、6人いる Mattermark の従業員は FullContact に引き継がれる予定だが、FullContact はデンバーに拠点があるため、サンフランシスコで勤務してきた Mattermark 従業員の今後の勤務形態については明らかではない。
via Silicon Valley Business Journal
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