ナイルが月額制マイカー賃貸の「カルモ」を正式リリース、事前公開には1000人の登録も

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ナイル代表取締役の高橋飛翔氏

デジタルマーケティング事業を軸とするナイルは1月26日、月額課金モデルのマイカー賃貸サービス「カルモ」の提供を開始することを発表した。またこれに併せて中古車買取販売の「ガリバー」を運営するIDOMとの業務提携も発表している。

1月15日に公開予定が発表された同サービス。月々の定額を支払うことでマイカーを保有できる自動車の賃貸サービスだ。納車されるのは全て新車で、全国各地の提携ディーラーが自宅まで車を納車してくれる。車を借りられる期間は1年から9年まで、車種の選定から審査申込手続きまでをオンラインで完結することができる。

自動車保険に関しては自賠責保険は提供するサービス内、任意保険は自己加入が必要だ。車検についてはユーザーが自身で車を持ち込む。事前登録では1000人の登録があり、30代から35歳の男性がもっとも多かったということだ。

初期の取り扱い車種のメーカーはトヨタや日産、ホンダ、マツダ、スズキ。同社代表取締役の高橋飛翔氏は「車種を増やすこと自体はオペレーションが整備できれば早い段階で可能」ということで、2018年早期に国産メーカーの全主要車種のカバーを目標とする。

また今回の提携により、既に自動車を保有しているけれどもカルモを利用したい人に対して、ガリバーが下取りを実施する。「買取業者を利用した時の高値かつ自動車売却の手間を少なくする」(高橋氏)のが狙いということだ。

都内の23区外のファミリー層をターゲットとして、車の長期保有向けに同サービスは展開される。実際高橋氏によれば、車の平均所有期間は6年ということだ。カルモの賃貸可能期間は1から9年のため、保有している車の売却と購入を今までしてきた人々にとっては、実質手間を省いて同様のサービスを受けられる仕組みになり得るかもしれない。

この点について高橋氏は次のように話す。

「平均的な車の所有期間は6年ですが、ディーラーが設定するローンは3から5年です。ローンの支払い後は買取もしくは乗り換えになるため、期間とローンの期間がずれているんです。乗る人にとって毎月の支出は大きな出費になるため、月額ローンを下げつつ決まった期間に乗れるようにしたら良いのではと考えました」(高橋氏)。

また、今後賃貸した車をユーザーに買い取ってもらうことは考えていないということ。賃貸して保有した車に関しては、運用することで保有している車の稼働率をあげる仕組みにも取り組んでいく予定だ。

「車は家の賃貸と違い、1日で壊れてしまうこともあります。なので安心安全という点がとても大切。一人一人に対して、カスタマーサポートと人工知能による顧客との繋がりをケアしつつ運用してきたいです」(高橋氏)。

今後はシェアリングや人工知能の活用によるカスタマーサポートの充実なども視野に、サービスの開発人員の拡充にも取り組む。

 

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