ファッション提案O2Oアプリ「FACY(フェイシー)」、台湾に進出——現地約70店舗が参画、VOGUE Taiwanなど大手メディアとも提携

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FACY 台湾版
Image credit: STYLER

ファッション・アパレル店舗向けのO2O(オフライン・トゥ・オンライン)サービス「FACY(フェイシー)」を提供するスタイラーは31日、台湾オフィスを開設し、FACY 台湾版をローンチしたことを明らかにした。iOS および Android 向けのモバイルアプリで利用できる。

THE BRIDGE では以前の記事でも、スタイラーが台北市内で人材募集を開始したり、繁体字版の Facebook ページの運用を始めたりするなど、台湾進出の準備を進める兆しが見受けられることをお伝えしていた。半年以上の月日をかけて準備を整えた初の海外進出が、ようやく日の目をみることになる。

2015年6月にオープンβ版としてローンチした FACY(当時の名前は STYLER)は、ユーザがファッション・コーディネイトに関する質問を投稿し、これに応じる形でアパレルショップの店員が商品の推薦をしてくれるサービスだ。アパレルショップにとっては、潜在顧客を実店舗に呼び込む O2O サービスとして機能する。

台北のコーワーキングスペース Impact Hub Taipei で業務に従事する、スタイラーの台湾チーム
Image credit: STYLER

2016年5月には、あるユーザが投稿したファッション・コーディネイトに関する質問について、他ユーザもコメントしたり、Like したりできるソーシャル機能を追加、昨年9月には FACY にリブランドし、コマース機能が追加搭載され、実店舗を持つファッション・アパレル店舗が容易にオンライン販売を開始できるようになった。日本国内における現在の月間アクティブユーザは約50万人、月間マッチング数は4,520件に達しているという。

FACY 台湾版には台北・台中の約70店舗が参加し、FACY 上に掲載される記事は GQ TAIWAN、VOGUE Taiwan、LINE Taiwan(台湾連線)、niusnews(妞新聞)に配信される予定。Facebook 上に開設された男性向け女性向けの FACY 台湾版ファンページの Like 数は、合計すると FACY の本家日本語版ファンページの約半分に迫る勢いだ。STYLER ではかねてからベトナムを拠点にアジア展開に向けたサービス開発を行っており、台湾進出以降もアジア各国・地域へのさらなる事業展開が期待される。

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