台湾でファッションマーケットプレイス「MAIPPLE(マイプル)」を展開する maipple は24日、同社2つ目の事業として、アジア向けのインフルエンサーマーケティングサイト「TAG ASIA」をローンチしたことを明らかにした。TAG ASIA の事業開始にあたり、maipple は芸能事務所のアソビシステムと提携、アソビシステムはインフルエンサーのマネジメント契約を担うとしている。
maipple は2015年12月、台湾現法の風尚精選股份有限公司を通じて、インフルエンサーマーケティングを活用したファッションフリマアプリ「maipple」をローンチしている。maipple はその後、ラグジュアリーファッションマーケットプレイスの MAIPPLE にピボット。同社がこれまでの事業を通じて集めた日本・台湾・香港などのインフルエンサー約500人をネットワーク化(昨年6月の時点では約300人としていた)、マーケティング機能のみを切り出して各社に提供できるようにしたのが TAG ASIA だ。
maipple の創業者で代表を務める永松功太郎氏は、次のように語っている。
元々インフルエンサーマーケティングが行っておりましたが、紹介づての展開のみでした。弊社MAIPPLE、その他外部案件でのインフルエンサー活用から効果が非常に大きく市場のニーズも伸びていることから今回のリリースにいたりました。

Image credit: maipple
一方、アソビシステムでは、所属モデルが世界各国のイベントに出演するなど原宿文化や〝カワイイカルチャー〟を牽引する存在となっており、同社所属の田中里奈氏が台北市観光大使に任命されるなど、台湾企業を中心にアジアから日本のモデルやインフルエンサーを起用したいというニーズが高まっているとのこと。maipple が独自に持つインフルエンサーとのマネジメント契約、アソビシステム所属モデルのインフルエンサーマーケティングへの起用などで相互に協力する。
maipple は2016年6月、ガイアックスのシェアリングエコノミーファンドを運営する GX インキュベートと、エンジェル投資家3名からシード資金を調達したことを明らかにしている。
アソビシステムは先ごろ、出演者が商品を紹介するライブコマースの分野で、Eコマースプラットフォームの BASE や Candee の「Live Shop!」と提携している。アジア各国でサービス展開する C Channel ともコンテンツ制作などで以前から協力関係を築いており、今回の maipple との提携を受けて、アソビシステム所属モデルのアジアへの進出はますます拍車がかかる様相だ。
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