中国最大の小売企業 JD(京東)と、検索エンジン最大手 Baidu(百度)の新しいパートナーシップの要となっているのは、ビッグデータおよび AI アルゴリズムである。広告主がユーザをより良く理解できるよう Baidu が AI 技術を利用し、JD はその豊富な消費者データを提供する見込み。
このパートナーシップにより、広告主は Baidu のアプリ内でコンテンツパートナーを通してユーザに直接ターゲットを絞ることができ、よりパーソナライズされたeコマース体験を提供することが可能になる。
パートナーシップの一部として、Baidu の主力モバイル検索アプリにおいて、中国国内の数億人におよぶモバイルユーザと彼らが必要とするサービスを直接結びつける JD のアクセスポイントが提供される。サービスは Baidu のコアとなる検索プラットフォームや地図、音楽、動画などのサービス群から、人気のあるチャットサービスの Baidu Tieba(百度貼吧)まで多岐に渡っている。このアクセスポイントによって、ユーザは JD の商品を Baidu のアプリを離れることなく購入することができ、シームレスに連携されたユーザエクスペリエンスを消費者に提供できる。
これは JD にとって初のアプリ連携ではない。JD は Tencent(騰訊)の WeChat(微信)と提携してから、自社の e コマースと携帯アプリとの連携を進めており、JD によると、これはモバイルチャットと e コマースとの連携が成功した事例だという。
また、JDは世界最大の情報・調査会社 Nielsenと戦略的協業契約およびデータ共有の取り決めに署名した。両社はこの提携のもと、Multi-Touch Attribution(MTA)というビッグデータ製品のローンチを計画している。
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