この成長株チームを率いる Jon Kossow 氏がマネージングパートナーに昇進したことが本日(2月14日)発表された。彼は現パートナーの Jeff Crowe 氏と Promod Haque 氏に加わることになる。
前回の記事でこの会社を取り上げた際、3人目のマネージングパートナーは Matthew Howard 氏だった。今回の異動について同社に質問したところ、以下の回答が得られた。
Matthew Howard 氏は引き続きジェネラルパートナーとして企業運営をリードするほか、チームにとって重要なメンバーでもあります。同氏は長年にわたりマネージングパートナーとして重要な役割を果たしてきました。この新しいマネージングパートナー構造は、私たちが10年前に着手した多角化戦略の表れと言えます。成長株チームが経営陣に反映されるよう願っていたところ、この戦略の下で Jon Kossow 氏がマネージングパートナーに昇進するのは自然な動きです。
Matcher の創業は2015年11月。2016年2月には、Matcher のサービスをスタートさせている。就職活動において、7割の学生が OB 訪問したいと思っているが、実際に OB 訪問できているのはわずか。その理由は、所属大学の OB にしか会えない、大学が管理している資料が紙ベースであるため訪問する OB を探しづらく手続が面倒だからだ。Matcher では、「就活相談にのるので、◯◯してくれませんか?」という合言葉のもと、「就活相談をしたい学生」と「お願い事をしたい社会人」をWEB上でワンクリックで繋ぐ。
Matcher 代表取締役の西川晃平氏によれば、学生と OG や OB をつなぐ機能は Matcher の呼び水的なフリーミアムの機能で、一方、契約企業には登録学生のデータベースを公開し、企業が学生を〝一本釣り〟できるスカウト機能でマネタイズしているという。現在の学生ユーザは2万人、訪問を受ける社会人は6,000人、累積マッチング数はのべ6万件。
Matcher の強みは、スカウト機能を使った場合のレスポンス率の高さだ。一般的な就職サイトにおけるスカウト時のレスポンス率は10%を割り込むが、Matcher の場合のそれは34%と非常に高い。学生には OB 訪問ができるサービスとして認知されているため、行動力やコミュニケーション力が高く、何かを学びたい学生が集まって来やすいこと、企業側には手間をかけずにワン・トゥ・ワンのメッセージを送信しやすい仕掛けを用意していることが功を奏しているそうだ。
Nature は、三井物産出身でハーバード MBA を取得した塩出晴海氏(現 CEO)らがボストンで起業。開発・製造体制が安定したこともあり、ビックカメラ、コジマ、Amazon での販売も開始している。外出先から帰宅前にスマートフォンでエアコンをつけたり、Google Home やAmazon Echoから音声でテレビや照明を操作することができるほか、API を使ったサードパーティーによるサービス構築も可能だ。
鎌倉に拠点を置く inaho は「選択収穫」を実現させる AI 野菜収穫ロボットを開発している。圃場内を自律走行しながら、AI を使った画像処理で野菜の状態を判断し、ロボットアームが傷つけないように収穫。コメ向けの一括収穫機が増える一方で、農作物の状態を判断して収穫を行う選択収穫ロボットが少ない現状に着目し、同社はこの事業に着手した。現在はアスパラガスの選択収穫に注力している。
【日本マイクロソフト賞】GAUSS
GAUSS は、AIパッケージおよび AI エンジンの開発・運営を行う。予測エンジン「Gallileo(ガリレオ)」、画像認識エンジン「Gogh(ゴッホ)」、自然言語エンジン「Goethe(ゲーテ)」を企業と共同開発しており、ここで培った技術をもとに、コンシューマ向けには競馬予想サービス「SIVA」や株価予想サービスを提供している。