新興国ソーシャルレンディングのクラウドクレジット、第一生命と三菱UFJキャピタルから資金調達——シリーズDでの調達総額は約5.3億円に

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新興国向けソーシャルレンディング・プラットフォーム「クラウドクレジット」を運営するクラウドクレジットは5日、第一生命と三菱 UFJ キャピタルから約1.3億円を調達したことを明らかにした。ラウンドは、昨年12月にフェムトグロースファンド2.0 などから約4億円を調達したシリーズ D のフォローオンで、今回の第一生命と三菱UFJキャピタルからの調達を受けて、シリーズ D ラウンドでの調達金額総額は約5.3億円となる。

今回の調達のうち、三菱 UFJ キャピタルからの出資は純投資であるが、第一生命からの出資は ESG 投資(Environmental、Social、Governance)の一環であるインパクト投資と位置付けられている。第一生命は声明の中で、投資家から募った資金を発展途上国等の事業者・個人へ供給することで資金需要が旺盛な現地の人々の事業活動促進、また雇用の創出などに寄与するほか、マイクロファイナンス事業者や再生可能エネルギー事業者等への融資を通じ、発展途上国の人々の生活水準向上に寄与していくことが期待されると述べている。第一生命からスタートアップへのインパクト投資としては、五常・アンド・カンパニー、Spiber、キュア・アップへの出資に続く4例目。

今回の調達を受けて、クラウドクレジットでは、ファンド審査プロセスの維持・強化による組成件数および種類の増加、保有ポートフォリオの状況およびリスク・リターンの可視化に係る機能の開発・実装、コンプライアンスおよびオペレーション体制の更なる強化、以上を行うためのファンド組成担当者・金融エンジニア・管理部門担当者等の採用を行い、経営基盤の強化と投資家向けのサービスの充実を図るとしている。

クラウドクレジットは2013年の会社設立直後にフェムトスタートアップなどから1,500万円(エンジェルラウンド)、2014年7月にマネックスベンチャーズ、GCI キャピタル、フェムトスタートアップから3,500万円(シードラウンド)、2015年3月に伊藤忠商事などから約2.8億円(シリーズ B、うち伊藤忠商事からは約2億円)、2017年4月に約3.4億円(シリーズ C)を調達している。開示されているものだけで、クラウドクレジットのこれまでの調達総額は約12億円に達する。

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