カーネギーメロン大学、米国初の人工知能の学士課程を新設

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上: Carnegie Mellon University
Image Credit: Carl Mueller

カーネギーメロン大学は今月10日、人工知能の学士号課程を開始することを発表した。人工知能の学士号は米国では初の試みであると同大学はいう。理学士課程での最初のコースは今年の秋に始まる予定だ。

ピッツバーグにあるカーネギーメロン大学は、AI領域における名門の大学だ。自動走行車の開発においては中心的な役割を担い、ハーバート・サイモンやアレン・ニューウェルといったAIの初期の形をつくった人物が過去に率いていたこともある。

US News and World Reportの調査が3月に発表した内容によると、カーネギーメロン大学は人工知能を学ぶ上で米国でもっとも良いコンピュータサイエンス学部をもつ大学であり、その後にはマサチューセッツ工科大学、スタンフォード大学、カリフォルニア大学バークレー校が続く。

新しい教育課程を率いるリード・シモンズ教授は、すでにカーネギーメロン大学では10あまりの人工知能関連コースがあり、今後さらに増える予定であるという。

これまで1300万回以上もダウンロードされた人気のオープンソースフレームワークTensorFlowもプロジェクトのために学生が利用できるようにすると同時に、カーネギーメロン大学のAIプログラムはより根本的な知識を教えることに注力する。

また、コースワークには数学、統計、コンピューターサイエンスのほか、機械学習、コンピュータモデリング、ニューラルネットの仕組みなどが含まれる。

シモンズ教授はVentureBeatの電話取材に対して次のようにコメントした。

「私たちは学生にただツールを使えるように訓練するのではなく、自分自身でツールを開発できるように科学を理解するように訓練します。コースの軸となるのは、彼らが社会に出たときに、ただ使う側ではなく次のTensorFlowをつくれるように仕組みを理解することです」

入学者数は、2年・3年・4年次の学生に関しては100名以下、また毎年の新入生は30-35名ほどに制限される予定であると、コンピュータサイエンス学部のブログで発表された。

AIのプログラムは、School of AIをつくったUdacityやAndrew Ng氏によるCourseraのプログラムなど、オンライン学習サイトでも人気が増している。だがシモンズ教授は、政府や民間企業の多く、また人々の生活でAIの適用が今後増すにつれて、さらに多くの大学がAI課程を提供し始めるだろうと考えている。

(本記事は抄訳になります。)

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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