5月7日〜8日の2日間、東アフリカ・ルワンダの首都キガリで、4回目を迎える Transform Africa Summit 2018 が開催されている。このイベントを主催する Smart Africa には、IT 立国を目指すルワンダが音頭をとるアフリカ地域のスマート化を推進する組織で、サブサハラアフリカ(サハラ以南のアフリカ)を中心に21カ国が参加している。
Japan Pavilion への参加者に、アクセルスペースやインフォステラといった宇宙/衛星系のスタートアップが参加していたのは興味深い。これらのスタートアップと深く関係のある、東京大学の Intelligent Space Systems Laboratory も Smart Africa と協力関係を締結した。 Image credit: Masaru Ikeda
8日には、神戸情報大学院大学とアメリカのドローン開発大手 Swift Engineering が、ルワンダでジョイントベンチャー(JV)を創立することも明らかにされた。神戸情報大学院大学は kLab を拠点にプログラミング講座の提供をはじめ ICT エンジニアの養成を行っているが、今回の JV 設立を受けて、ドローンエンジニアの養成やドローンビジネスの推進まで、支援の幅を広げるようだ。
神戸情報大学院大学と Swift Engineering による、ルワンダでのドローン人材養成に関する JV 設立の発表 Image credit: Masaru Ikeda
ウェブサイトの改善を手がけるKaizen Platform(以下、Kaizen)は5月9日、企業がクラウドソーシングでマーケティングチームを構築できる「KAIZEN TEAM for X(以下、TEAM X)」を公開した。 TEAM Xは複雑化するデジタルマーケティング分野の課題解決を担うプロ人材をクラウドソーシングの方式で集め、チームとして企業に提供するプロ人材サービス。デジタルマーケティングに…
ウェブサイトの改善を手がけるKaizen Platform(以下、Kaizen)は5月9日、企業がクラウドソーシングでマーケティングチームを構築できる「KAIZEN TEAM for X(以下、TEAM X)」を公開した。
TEAM Xは複雑化するデジタルマーケティング分野の課題解決を担うプロ人材をクラウドソーシングの方式で集め、チームとして企業に提供するプロ人材サービス。デジタルマーケティングに関する課題の分析、プランニング、広告クリエイティブの改善などを手がけることのできるチームを仮想的に構築することができる。
KAIZEN TEAM console
オンライン上で集まったチームの状況把握やコミュニケーションには、これまでKaizenが構築してきたオンラインプラットフォームの機能をベースにした管理サービス「KAIZEN TEAM console」が提供される。具体的にはテストページ選定に特化したアクセス解析やテスト状況の把握、改善した施策の評価などがこのコンソール上で可視化されることになる。
プランとして広告クリエイティブに強い「TEAM for Ads」とサイト改善からCVR、LTV向上までを請け負う「TEAM for CRO」の2サービスから提供を開始する。また、対象となるデジタルマーケティング関連人材はこれまでKainzenがサービスとして構築してきた、40カ国に散らばるクラウドソーシングネットワークに参加する8500人から選定することができる。
これは NetEase Cloud Music(網易雲音楽)と世界最大のレコードレーベルの1つである Sony Music Entertainment が共同で中国の若者に届けた10のライブハウスパフォーマンスのうちの1つである。来年からは NetEase Cloud Music のライブハウスブランドである Yundou Live(雲豆現場)が国内外から歌手を招くようになる。
合同記者会見で NetEase Cloud Music のバイスプレジデント Ding Bo(丁博)氏は、ライブハウスを「カラオケや映画館と同じくらい一般的」にすることを目指すと述べた。同氏は Yundou Live が2018年中に1,000回目の公演を開催すると予想しており、NetEase Cloud Music はライブ音楽ビジネスを拡大する用意ができているということを示唆している。
ニューエコノミーに特化したコンサルティング企業 iiMedia Research(艾媒諮詢)のアナリスト Li Songlin 氏は、次のように TechNode に語った。
ライブ音楽ビジネスを育てることは、新たに移り変わりつつある現在の中国の消費とマッチしています。そして Yundou Live は NetEase Cloud Music がオンラインからオフラインに至るまで独自のエコシステムを構築する手助けとなるでしょう。
2013年にローンチした NetEase Cloud Music のユーザは2017年11月には4億人に達した。このスピンオフ企業は2017年4月に Shanghai Media Group(上海文化広播影視集団)がリードする7億5,000万人民元のシリーズ A を完了し、評価額は80億人民元となった。NetEase Cloud Music は自身が作り上げた音楽コミュニティの中心となっており、その中にはユーザがキュレートし作り上げたプレイリストや、アクティブなコメントエリア、そしてインディーズ系アーティストが含まれている。
成功したインディーズ系アーティストは自身のデジタルアルバムの売り上げから大きな収入を得ることができるが、Cloud Music はビッグデータを通じた正確なターゲットマーケティング戦略でそれらのアルバムを強化している。フォークシンガー Zhao Lei(趙雷)氏の Can’t Grow Up (無法長大)は Cloud Music で20万枚を売り上げ、およそ36億人民元に達した。
2016年後半に NetEase がインディーズ系ミュージシャンに対して行った調査によると、ミュージシャンの大部分はより効果的で多様なプロモーションと流通チャネルを必要としており、Yundou Live はそれが提供できると Chan 氏は述べた。
YunDou Live(雲豆現場)のライブイベント Image credit: Technode
インディーズ音楽が重視されている状況であっても、ライセンスの問題はまだ存在する。4月上旬、QQ Music(QQ 音楽)のオーナーである Tencent(騰訊)は Cloud Music に対してライセンスが失効した Jay Chou(周杰倫)氏の曲を取り下げるよう伝えた。これは中国国家版権局が Tencent と NetEase に対してそれぞれの音楽ライセンスの99%をシェアするよう要求した後に起きたことであり、Jay Chou 氏は残りの1%ということが示唆されている。NetEase Cloud Music は Jay Chou 氏の曲をすべて削除し、同プラットフォーム上に戻せるのがいつになるのか明らかにすることはできなかった。
ライブハウスのチケットは一般的に100人民元前後であり、普通は数千人民元になる大きなコンサートよりもずっと手頃だ。Mao Livehouse(世紀楽夢)の CEO である Chi Yongqiang(池永強)氏はかつて China Business News に、中国のライブハウス市場は急激な成長の前夜にあると語ったことがある。2007年に初めてオープンした Mao Livehouse は中国でも最初期のライブハウスであり、2017年のプレ A ラウンドでは数千万人民元を調達した。