シンガポールの政府系ファンド GIC と Sequoia China が、金融サービスアプリ「Toss」を開発した韓国のフィンテックスタートアップ Viva Republica に対し、4,000万米ドルの共同出資を行った。これにより Viva Republica の活動資金は1億1,600万米ドルに達する。
今回の投資は、GIC にとって韓国のスタートアップに対する初の投資となる。Viva Republica は新たに獲得した資金を、企業成長や製品開発の強化に充てる予定。
Viva Republica の共同設立者兼 CEO を務める SG Lee 氏はプレス声明で次のように語っている。
戦略投資である今回のブリッジラウンドによって、投資や買収といった大きなビジネスチャンスを探ることが可能になり、それにより最高のユーザエクスペリエンスを提供しつつ、消費者金融に関連するすべてのニーズに対応する頼れるサービスを目指すことができます。
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Toss アプリは、P2P 方式を利用した送金プラットフォームとして2015年に始動した。その後、サービスの拡大を経て、金融サービスのあらゆる側面を網羅するようになった。Toss は金融ダッシュボード、クレジットスコア管理、カスタム可能なローンや保険プラン、また複数の投資サービスなどを提供する。
Viva によると、Toss の登録ユーザ数は800万人以上、1ヶ月の取引額は100億米ドルにのぼるという。
Sequoia China のパートナーである Glen Sun 氏は次のように語っている。
Toss には、これまで弊社ポートフォリオで目にしてきた成功企業、アジア有数のユニコーン企業へと成長した企業に見られた兆候がすべてあります。Toss が韓国市場を支配する大手フィンテック企業に成長することを確信しています。
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