Golden Gate Ventures、1億米ドル規模となる3号ファンドの調達をクローズ——ミスルトウや三井不動産らが出資

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Golden Gate Ventures のメンバー
Image credit: Golden Gate Ventures

シンガポールの Golden Gate Ventures(GGV)は、1億米ドル規模となる3号ファンドの調達をクローズし、日本の孫泰蔵氏のミスルトウや韓国ベンチャー投資(한국벤처투자)など新たな投資家を魅了した。

(当初の調達予定額を上回る)オーバーサブスクライブで調達を終えた新ファンドは、GGV が2011年の創業以来フォーカスとしている東南アジアのコンシューマインターネットやモバイルスタートアップに出資する予定。

GGV の共同創業者 Vinnie Lauria 氏は、次のように語っている。

東南アジアのテックエコシステムは分岐点を迎えたと言える。年間投資額は、数十億米ドル単位で数えられるようになった。アメリカ、中国、インドとともに、東南アジアがグローバルステージに仲間入りしたことになる。

それはまるで、ソーシャルメディアや iPhone が生まれる直前の2005年のシリコンバレーのような、まだ手付かずだった頃を彷彿させる。

GGV は、シリーズ A ステージに出資する東南アジアで最初期から存在する VC だ。同社のポートフォリオには、シンガポールでは売買アプリの「Carousell」や自動車マーケットプレイスの「Carro」、インドネシアではヘルスケアプラットフォームの「Alodokter」などがある。

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GGV によれば、同社の1号ファンドと2号ファンドの内部収益率はそれぞれ、49%と29%だった、IRR は、そのファンド資産に対する評価の目安となる。同社の投資倍率(DPI=LP への還元率)は1号と2号のそれぞれで、1.56倍と0.13倍だった。GGV の1号ファンドは、Cambridge Associates が出している、2012年のアメリカにおける上位4分の1のファンドの DPI ベンチーマーク0.36倍を上回っている。

3号ファンドのアンカーインベスターは、従来からの GGV 出資者であるシンガポール政府系 Temasek、韓国財閥のハンファグループ、NAVER、EE Capital が務めた。今回新たに投資家として、三井不動産(日本)、IDO Investments(オマーン)、CTBC(台湾の中国信託金融)、Ion Pacific(香港)が加わった。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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