シンガポールに拠点を置くスマートアクセスソリューションスタートアップの igloohome は、同社の新製品「Smart Padlock」の開発に向けた Indiegogo のクラウドファンディングキャンペーンで目標額の210%に到達した(本稿の日本語版公開時で260%前後に達している)。
この記事の公開時点で、162人の支援者たちから10万5,222米ドルを集めている(本稿の日本語版公開時で13万ドル以上)。igloohome の目標調達額は5万米ドルであった。同社によると、今回のクラウドファンディングでは受付開始1時間以内に目標金額の150%を集めることができたという。
Smart Padlock を利用する建物のオーナーは、PIN コードか Bluetooth キーで訪問者に入室を許可することができる。
PIN コードで Smart Padlock のロックを解除したいユーザは、制限時間付きのアクセスコードを入手するために専用のアプリをダウンロードする必要はない。テキストメッセージや e メール、Facebook Messenger を使って建物のオーナーからコードを受け取ることができる。ユーザは受け取ったコードを使って鍵のロックを解除する。銀行や RSA のトークン同様、登録やアプリのダウンロード、インターネット接続も必要ない。
PINコードは、繰り返し使用、時間制限付き、ワンタイム、永続の4つのオプションから選んで発行することができる。
Bluetooth を使用する場合、ユーザは igloohome アプリをダウンロードして建物のオーナーから Bluetooth キーを受け取る必要がある。受け取ったキーでアプリ上のロックを解除することで、実際の鍵も開錠することができる。
Smart Padlock には他にも、アクセスログや錠の掛け直し忘れ防止機能、セキュリティアラーム、緊急開錠、LED ステータス表示といったいくつかの特徴や機能がある。
企業で Smart Padlock を利用する場合は、追加手数料を支払うことでダッシュボードを使えるようになる。ダッシュボードでは大量の Smart Padlock を一元化されたプラットフォームから管理できる。これによって、従業員は互いに直接鍵を手渡す必要がなくなるだけでなく、セキュリティエリアに入るために物理的な鍵を持つ必要すらなくなるため、業務効率がアップする。
igloohome は Airbnb や HomeAway などの民泊プラットフォームだけでなく、Sansiri、CapitaLand、三菱グループなどの大手不動産開発業者とも提携している。同社は90ヶ国以上で製品を販売している。
今年4月には、Insignia Ventures Partners がリードするシリーズ A ラウンドで400万米ドルを調達した。
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