中国のバイクシェアリングのOfo(小黄車)に、預かり金返金を求めユーザ1,000万人以上が殺到

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ofo(小黄車)設立者兼 CEO の Dai Wei(戴威)氏
Image credit: ofo(小黄車)

中国の自転車レンタル会社 ofo(小黄車)は1,000万人以上のユーザから預かり金の返金を求められており、おそらく総額で10億人民元(約161億円)以上を支払うことになりそうだ。

19日4時現在、1,100万人以上のユーザが返金を申し込んでいる。
Image credit: Weibo(微博)ユーザの森森是大森林的森

ある ofo のユーザは17日、返金待ちリストの1,000万1人目に入っていることを知らせる Weibo(微博)のスクリーンショットを投稿した。そしてこのスクリーンショットが、中国メディアの AllWeather TMT(全天候科技)に取り上げられた。19日午後4時現在(中国時間)、1,100万人以上の人々が返金を求めている。Ofo のスポークスマンは TechNode に対し、何件の返金要望が来ているかの確認を断った。

利用者の預かり金は99人民元(約1,600円)か199人民元(約3,200円)で、アーリーアダプターユーザは99人民元だった。しかし同社は今年、すべてのユーザの預かり金を199ドルに引き上げた。すべてのユーザが99人民元の返金を要求したとして、ofo の支払総額は10億人民元となる。

一括請求の呼びかけにより、多くのユーザが返金を求め ofo の本社に押しかけ、18日には100人以上がオフィス外に並んだ。彼らは銀行情報など個人情報を残すように求められ、3日以内に返金を受ける旨の約束をした。ofo は緊急声明を発表し、オンラインでもオフラインでも、すべての返金申込は順番に回収し処理すると述べた。

「本社前で待っても、オンラインで申し込んでも、(返金の順序に)違いはない。」

ユーザらはその後、オンライン返金待ちで自分の順番を更新し始め、そのスクリーンショットを Weibo に投稿するようになった。

預かり金の返金に要する日数が10日間から15日間に伸びたものの、同社は先月、預かり金返金システムが正常に運用されていると語った。同社はまた、預かり金無しでサービスを受けられるよう、オンライン貸金の PPMoney に預かり金99人民元を送金するよう促していた。のちに、ofo はこの提携関係から退いている。その後、ユーザ複数は ofo のアプリから預かり金を引き出せない問題を報告していた。同社はこの申告を否定している。

【原文】

【via Technode】

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