中国のOfo(小黄車)がシリーズDラウンドで4億5,000万米ドルを調達、自転車レンタル業界初のユニコーンに

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Image credit: Ofo(小黄車)

TechNode Chinese(動点科技)が報じたところによると、中国の自転車シェア企業 Ofo(小黄車)がシリーズDラウンドで4億5,000万米ドル(約31億人民元)を確保したと発表した。自転車レンタルという黎明期のマーケットにおいて、この資金調達は熾烈な競争をさらに激化させるものとなっている。

今回のラウンドはモスクワに本社を置く DST が筆頭となり、他にも Didi Chuxing(滴滴出行)、Coatue、Atomic、MatrixPartners China(経緯中国)、CITIC Private Equity Funds Management(中信産業投資基金)などが参加している。

Ofo の設立者で CEO の Dai Wei(戴威)氏は次のように述べた。

当社は世界的な影響力を持つリーディングカンパニーを目指しています。業界全体に迅速かつ健全な発展をもたらし、世界中のユーザが便利に使える近距離の移動サービスを提供していきたいと思っています。

4億5,000万米ドルのラウンドはシリーズDの一部にすぎない。Dai 氏は、追加資金調達に関する発表を今後行う予定だとしている。

Dai氏によると、中国の若者のニーズと同社が追求する急速な拡大戦略を同社の若き従業員たちが理解しており、このことが成功に導いたという。Ofo は今年サービスを200都市に拡大し、小規模都市までカバーすることを目指している。

Ofoは今年末までに利益を上げられるようになる見込みだと Dai 氏は明らかにした。

2015年6月以来、Ofoの登録ユーザは2,000万人、同社の提供する黄色い自転車は100万台以上にのぼる。第三者調査企業 BigData-Research(比達諮詢)が中国語で公開したデータによると、同社は業界トップとなる51.2%のシェアを誇り、次いで最大のライバルであるMobike(摩拜単車)が40.1%で追い上げている。

Mobike は今年1月以来、Temasek、Hillhouse Capital Group(高瓴資本)など有名なファンドから投資を受け、3億米ドルの資金調達に成功している。

Ofo と Mobike はこれまで、資金調達と援助を巡る全面戦争を繰り広げており、お互いを出し抜こうと必死になっている。どちらも確固とした名声を手にするには程遠く、最後に笑うのは誰かまだ予想もつかない。いずれにせよ、市場が成熟しさらに多くの投資家の興味を引くようになるにつれ、この分野の競争はさらに熱を帯びることだろう。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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