無人レジスタートアップのStandard Cognition、店舗内マッピング技術のExplorer.aiを買収

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大規模店舗にいる人をマップしたもの
Image Credit: Explorer.ai

無人レジ店舗スタートアップの Standard Cognition は7日、カーネギーメロン大学で初めて開発された自律走行車用マッピング技術を持つ Explorer.ai を買収したと発表した。買収金額は公表されていない。

Explorer.ai の技術は、Standard Cognition が大規模店のマッピングを行うことで、 標準的なコンビニエンスストア以外の新たな小売カテゴリーに顧客向けの無人レジソリューションを広げていくことができる。

Explorer.ai が Standard Cognition による買収を受け入れたのは、マッピング技術の活用機会が自動運転車よりも小売業界の方が早く訪れると判断したのが一因だと、設立者の Akshay Goel 氏、Tushar Dadlani 氏、Nagasrikanth Kallakuri 氏は買収を発表したブログの投稿で述べている。

Medium への投稿で3人はこのように述べている。

もともと、Explorer.ai は自律走行車のマッピングを支配するのが目標でした。

しかし結局、自律走行車業界の動きは、システムの安全性に対する要求が厳しいこともあり遅かったのです。想像以上の遅さでした。この環境で成功を収めるには、多額の資金を調達するか、他企業と手を組むしかないと思ったのです。

買収の一環として、7人の Explorer.ai チームは Standard Cognition に加わることになり、Explorer.ai 共同設立者の Akshay Goel 氏は社内製品部門のトップに指名された。

昨秋、Standard Cognition は Amazon に先駆けてサンフランシスコで初となる無人レジ店舗を開設した。しかしその後に Amazon がサンフランシスコに Go ストアを2店舗開設したほか、空港内にもオープンさせる予定があり、さらに会社内や病院ロビーのようなスペースにも配置する可能性がある。

2018年9月には、Amazon が2021年までに大小さまざまな Go ストアを3,000店オープンさせるだろうという情報が流れた。同様に Standard Cognition も日本や欧州、北米で数千店の開設を計画している。

Amazon とは異なり、Standard Cognition は 自社ソリューションを従来型店舗のオーナーに直接売り込みたいと考えている。各オーナーが Go ストアと同じようなアプローチを取れるようにするためだ。

無人レジ店舗では、カメラ、スマートフォン、画像認識を活用して、買い物客がレジカウンターで支払いをすることなく店舗を出入りできる。

Standard Cognition は昨年11月に Go ストアに対抗する取り組みを加速させるために4,000万米ドルを調達した。Cognition、Explorer.aiともにサンフランシスコを本拠としている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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