Facebook、Wikipediaに100万米ドルを寄付

by VentureBeat ゲストライター VentureBeat ゲストライター on 2019.1.4

Image credit: bloomua / 123RF

テック大手各社は、情報の取得にあたり Wikipedia の拡張データベースに大きく依存している。したがって、彼らが Wikipedia が長期的な持続に関心を占めることは理にかなっていると言えるだろう。Facebook は12月、Wikipedia を支援したことを正式公表した。

Wikimedia Foundation(ウィキメディア財団)は12月20日、Facebook が Wikimedia Endowment(ウィキメディア基金)に100万米ドルを寄付したと発表した。Wikimedia Endowment は、オンライン百科事典である Wikipedia など各種 Wikimedia プロジェクトを財務的に支援するファンドだ。

Wikipedia 創業者の Jimmy Wales 氏は声明で次のように述べている。

Facebook の今回の支援を大変喜んでいる。この支援が、Wikipedia の将来を支援する長期的な協業の始まりとなることを期待したい。

2016年に設立された Wikimedia Endorwment は、さまざまな Wikimedia プロジェクトにおいて進行する業務を支援しながらも、その業務が独立した取り組みとして運営されることを保証する。同財団の当初の目標は1億米ドルの調達だったが、これまでに集まった金額は5,000万米ドル未満だ。

Wikimedia のチーフアドバンスメントオフィサー Lisa Gruwell 氏は、次のように語っている。

Wikipedia が設立されてから約18年が経過し、世界中の何億人もの人々に信頼できる情報源となった。Wikimedia Endowment によって、我々は今日情報を求める人々だけでなく、今後の世代のためにも Wikipedia を守ることができる。

Wikimedia の長きにわたる未来と、すべての人のための自由な知識に、Facebook が投資を続けてくれることを楽しみにしている。

Facebook は最近、ニュースフィード中の記事の情報源について、Wikimedia のデータベースからより多くの情報を表示する機能をリリースした。また Facebook は長年にわたり、Wikipedia を使って Facebook 上のページを充実させてきた。

しかし、テック大手が Wikipedia を断りもなく扱うことについては、これまでにも追及を受けてきた。最近では3月、YouTube が偽情報の拡散に対抗する措置として、公開された疑念のある動画の下に Wikipedia から取り込んだ情報を表示するスニペットを提供しようとした際のことでも明らかだ。YouTube は Wikipedia に一切の財務支援を提供していなかっただけでなく、二者間の提携と謳われていることに関し、YouTube は Wikipedia に予めの連絡もしていなかった(Google は財団にかつて寄付をしたことがあり、後援者ページに社名が掲載されている)。

Wired に昨年6月に発表された意見記事の中で、Wikimedia Foundation のエグゼクティブディレクター Katherine Maher 氏は、企業に対して Wikipedia へのさらなるサポートを求めたいと述べている。

企業各社が Wikipedia を情報源として、あるいは間違った情報に対する防御策として使う際、彼らもまた寛大になってくる機会があると考えている。Wikimedia では、寛大にも寄稿してくれる世界中の何百万人もの人々を愛し感謝している。

彼らは、我々の存在価値を信じてくれているからだ。しかし、我々はまた、Wikipedia から重要かつ持続的な経済価値を引き出す組織から、持続的で相応の支援が値するとも信じている。

結果として、Alexa を通じて提供する情報を Wikipedia に依存する Amazon は昨年9月、Wikimedia Endowment に100万米ドルを寄付するとを発表した。Apple、Qualcomm、Salesforce、Adobe、Netflix もまた、さまざまな社内プログラムを通じて Wikimedia Foundation に便宜を図っている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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