アジア・中東でVOD提供のiflix、アフリカ事業の「Kwesé iflix」を現地放送サービス大手Econetに売却へ

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2017年11月に発表された、Kwesé iflix 初の自社制作ドラマ「Nganya」のプレミア
Image credit: Kwesé iflix

東南アジアの動画ストリーミングプラットフォーム「iflix」は、アフリカ事業部門「Kwesé iflix」をアフリカ地域の放送事業者である Econet Global Limited に売却することを決定した。売却後も、iflix は視聴者の体験の質を保つため Econet への技術的な支援を続ける。

マレーシアを拠点とする iflix は、2017年6月にアフリカ・サハラ以南地域の市場への参入を発表した。その8か月後、Econet がこの事業部門の大部分の株式を取得し、iflix Africaから Kwesé iflix へと名称が変更された。サービスは東部や南部アフリカにも広がり、スポーツ中継、エンターテイメント番組に加え、国内外のドラマや映画も配信している。

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iflixの共同設立者でCEOのMark Britt氏はプレス声明で次のように語った。

アフリカでサービスをローンチするのは、素晴らしい旅であり、有意義な経験でした。地域パートナーおよびアフリカの大手放送ネットワークである Econet Group への売却は、アフリカ事業部門にとって大きなマイルストーンです。さらにはアジアのコアマーケットにおいて、特にサービスがどんどん拡大しているインドネシア、マレーシア、フィリピンにおいてもiflixの取り組みを強化することにつながります。

Econetにとっては、この買収は家庭へ直接放送を届けるサービスに代わり、デジタルプラットフォームに再び力を入れる事業戦略の一部である。Econet の  CEO である Hardy Pemhiwa 氏はモバイル接続サービスをアフリカの「放送の未来の在り方」だとしている。

iflix は現在、マレーシア、インドネシア、フィリピン、タイ、ブルネイ、スリランカ、パキスタン、ミャンマー、ベトナム、モルディブ、クウェート、バーレーン、サウジアラビア、ヨルダン、イラク、レバノン、エジプト、スーダン、カンボジア、ナイジェリア、ネパール、バングラデシュ、モロッコのユーザにサービスを提供している。

Kwesé iflix は最近、アフリカの通信、メディア、テクノロジーの一大イベント AfricaCom 2018 でデジタルエンターテイメント部門の最優秀イノベーション(Best Innovation in Digital Entertainment)賞を受賞した。

【via e27】 @E27co

【原文】

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