A.L.I. Technologies、公道走行を想定したホバーバイク「Speeder(スピーダー)」試験機の有人飛行デモを公開(ビデオ)

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A.L.I. Technologies(旧称:Aerial Lab Industries)は25日、同社が開発中の公道走行を想定したホバーバイク「Speeder(スピーダー)」の試験機のデモを報道陣などに公開した。同社は昨年の Drone Fund 2号ファンド組成時のイベントでもホバーバイクのモックアップを公開していたが、実際に人が乗って飛行できる機体が公開されるのは今回が初めて。

同社では、有人のドローンが空中飛行するまでには法整備の観点から幾分時間がかかると考えており、まずは公道上を浮いた状態で走行できるホーバーバイクとして実用化に漕ぎ着けることを狙っている。国土交通省や警察庁とは、中型バイクの運転免許、ドローンの運転免許を使って、公道上で運転できるよう協議に入っているという。同社ではその他、安全面の配慮から、認証を受けたドローンの教習施設で一定のレクチャーやトレーニングを受けたことを販売条件に設定することを想定している。

A.L.I.Technbologies のホバーバイク「Speeder」
Image credit: Masaru Ikeda

Speeder の試験機を使ったデモでは、超音波センサーを用いた高度コントロール、IMU(慣性計測装置)による自動姿勢制御、ダクト効果や地面効果による浮力コントロール、ブレーキ機構などの技術が実際に正しく機能していることを実演した。なお試験機で搭載しているエンジンは、汎用的なエンジンをカスタマイズしたものを使用しているそうだ(出力など仕様については非開示)。

A.L.I. Technologies では、Speeder Standard Model の Limited Edition(限定100台)の予約を、今年のゴールデンウィークに開始し、2021年前半にはユーザに〝納車〟される予定(予価は8万米ドル〜12万米ドル)。予約に当たって申込金やディポジットは必要ないが、悪用される恐れが無いか、必要な免許を持っているかなどユーザを事前審査するとしている。

また、台数は未定ながらハイエンドユーザー向けに Speeder Sports Model も生産する予定(予価30万米ドル〜50万米ドル)。Limited Edition リリース後に予定される Speeder の量産モデルでは、動力がフル電動化(ガソリンエンジンは搭載されない)され、プロペラが廃止される見込みだ。どのような技術で浮上させるかについては、現時点で明らかにされていない。

この日のイベントには、ホバーバイクの開発者で A.L.I. Technologies 代表取締役会長の小松周平氏ら同社経営陣、A.L.I. Technologies の取締役で出資者でもある Drone Fund 代表パートナー千葉功太郎氏らに加え、ドローン議連(無人航空機普及・利用促進議員連盟)の事務局座長である衆議院議員の今枝宗一郎氏も駆けつけ、Speeder の新たな船出を祝った。

左から:千葉功太郎氏(Drone Fund 代表パートナー、A.L.I. Technologies 取締役)、今枝宗一郎氏(ドローン議連事務局座長、衆議院議員)、小松周平氏(A.L.I. Technologies 代表取締役会長)、片野大輔氏(A.L.I. Technologies 代表取締役社長)
Image credit: Masaru Ikeda
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