個人をサービス化する「MOSH」がサブスクに対応、マイクロ起業家は4000名以上に

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MOSHサービスサイト

ニュースサマリ:個人のオフィシャルサービスサイトを制作できる「MOSH(モッシュ)」は12月9日、月額で定額課金できる機能の追加を公表した。MOSHを利用している事業主は、ユーザーに対して利用料金の月額課金サービスを提供することができる。

MOSHはスマートフォンで完結する個人向けのオフィシャルサイト作成サービス。主にスタイリストや占い、写真家、トレーナー、料理研究家など、個人でスキルを持った人を対象にポートフォリオやブログなどの情報発信ツールを提供する。

特にサービスECに特化しているのが特徴で、サービス予約や決済、利用顧客の管理などの機能を利用することができる。ページ作成やサーバー代金などの利用料金は不要で、サービスを決済した際に手数料として売上の8%が必要になる。

現在、4000人以上の個人を中心とした事業者が利用しており、美容メニューなどを提供するサービス業やクラスを提供するインストラクター・講師などが参加している。今回の月額課金機能により、使い放題サービスや月額課金のファンコミュニティなどの運営がやりやすくなるとしている。

話題のポイント:昨日掲載したコラム、パッションエコノミーに関するプラットフォーマーがまさにMOSHさん。2017年7月創業のスタートアップです。

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BASEやSTORES.jpのようなコマース、ココナラやストリートアカデミーのようなスキルシェアと異なるのは商品やサービスではなく「個人」がより強く出ている点です。同じ商品、サービスであっても「その個人」に紐づくオプションが重要であり、これがギグワークとの大きな違いであるとも言えます。

パッション経済がよいと思うのは創意工夫の考え方です。前述のコラムにもこんな一節がありました。

筆者は会ったことがありませんが、たとえば東京のUberEats配達員の中には自前のキットを使って他の配達員より丁寧かつ保温状態の良いお弁当を届けてくれる優秀な人がいると聞きました。こうした優秀な配達スキルを活かして各々に収益を最大化できるのが特徴です。

昨日、とあるステージにモデレーターとして参加し、BASE共同創業の家入一真さん、鶴岡裕太さんにお話をお伺いする時間があったんですが、やはり今後の社会課題を考える上で重要になってくるのがこの「個人」を中心とした経済圏のあり方だなと。

特にこれから2030年に向けて現実のものとなってくる、労働力の減少による働き方の変化、少子高齢化などの社会福祉問題は社会全体でどうこうというより、極めて個々で柔軟な対応を迫られることが増えてくると予想されます。全部社会や会社でなんとかしてくれ、ではなく、個人が課題に向き合う力をつけなければ、人生の選択肢が狭くなってしまうわけです。

別に何を売ってもいいのです。りんごを箱で販売しても、家庭教師をしても、パーソナルトレーナーとしてクラスを持ってもなんでも構いません。そこに「自分なりのオプション」を持つこと、その答えのないアイデアを顧客と一緒に答えあわせすること、この経験こそこれからの個人経済に必要な体験なのではないでしょうか。

昭和世代であれば「脱サラして飲食店」みたいな選択肢を記憶している人も多いと思います。しかし、今は違って、社会に出る前の学習の一環としてこのような「マイクロ起業家」の学習や実習はすべきなのではないでしょうか。MOSHさんから興味深い創意工夫の事例が出てきたら一度まとめてまたご紹介しようと思います。