Uber、インドのフードデリバリー事業をZomatoに売却

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Uberは1月20日、インドにおけるUber Eatsを同国の競合企業「Zomato」へ売却したと報じられた。売却に向けた交渉が進んでいるとの報道が出てから1か月経ってのことであった。これはUberがインドでのフードデリバリー事業において十分な牽引力を得ることができなかった結果である。

今回の株式交換により、UberはZomatoの株式の9.99%を取得することになる。また、Uberは事業の売却や買収を通じて統合を進めており、この動きは同社の事業全体に広がるトレンドの一部でもある。

Uberは収益性向上のために損失を削減し続けているが、全世界で9,000万人以上のアクティブユーザを持つ顧客ベースのおかげで、Uber Eatsは昨年64%の売上増を記録し、同社全体で最も急速に成長している部門となっている。しかし、Uberは国内外で大きな競争に直面している。2017年5月にインド市場に参入して以来、Uber Eatsは潤沢な資金を持つSwiggyやZomatoをはじめとするローカル企業との苦戦を強いられてきた。先週には、グルガオンに拠点を置くZomatoがAlibaba(阿里巴巴集団)のAnt Financial(螞蟻金服)から30億ドルの評価額で新たに1億5,000万ドルを調達した

Uberにとってすでにサービスが定着しているローカル企業と市場競争を繰り広げ、多額の損失を出すことはほとんど意味のないことである。注目すべきは、Uberはインドでも大手企業として配車サービスを提供しており、今回の売却により同社は運送事業により重点を置くことができる。さらに、将来のIPO候補としてZomatoの株式の10%近くを保有することは、長期的に見て非常に有益であることが証明されるだろう。

UberのCEO、Dara Khosrowshahi氏は声明でこう述べた。

インドのUber Eatsチームは、この2年間で驚異的な成功を収めました。私は彼らの創意工夫や熱意をとても誇りに思います。インドはUberにとって非常に重要な市場であり、すでにカテゴリーリーダーとなっている、地元の配車ビジネスの成長に引き続き投資していきます。

Zomatoとの取引は、Uberが近年進めている同様の取引のうちの1つだ。配車サービスの分野では、Uberは2016年に自社の中国事業を地元の大手ライドシェア企業Didi Chuxingに350億ドルで売却した。その1年後には同社は東ヨーロッパのYandex.taxiと事業合併を行った。その他の地域では、Uberは2018年、シンガポールを拠点とするライバルGrabに事業を売却することで、東南アジア事業からの撤退を決めた。また事業を売却する一方、昨年には、中東のライバル企業Careemを31億ドルで買収する計画を認めた。この取引は数週間前に成立したばかりだ。

本日からインドのUber Eatsは事実上消滅し、レストランやデリバリースタッフなど全てのUber EatsユーザはZomatoのプラットフォームに誘導される。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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