コロナ拡散を防げ(2):中国で5,000万人の生徒が「DingTalk(釘釘)」のオンラインクラスを利用

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DingTalk is a communication and collaboration platform for enterprises developed by Alibaba. (Image credit: TechNode/Eugene Tang)

2月10日、中国5,000万人の学生と60万人の教師が、Alibaba(阿里巴巴)のエンタープライズコミュニケーションアプリ「DingTalk(釘釘)」のライブストリーミング機能を利用して、春節の長期休暇後の中国の学校再開に合わせ、オンラインクラスを開催した。

重視すべき理由:現在、covid-19として知られているコロナウイルスのパニックにより、中国の学校や職場は春節休暇後も閉鎖され、DingTalkなどのオンラインプラットフォームが広く採用されるようになった。

  • オンライン教育やオンラインエンタープライズ分野の新興サービスは、中国で数百万人が在宅を余儀なくされたcovid-19アウトブレイクの影響を目の当たりにしている。
  • 中国のオンライン教育市場は、2020年度620億ドルの価値があると予測されている。オンライン企業の株価は先週急騰した数銘柄の一つであった。

詳細:TechNode(動点科技)にメールで送信されたAlibabaの声明によると、中国30省300都市にある学校が2月10日、Dingtalkのオンライン教室機能を使用したという。

  • 中国のビデオホスティングサービス「Youku(優酷)」から1月に開始されたサービスでは、教師と生徒が無料が利用できる
  • 教育省は、中国の学校に対して、生徒に毎日オンラインクラスへの参加を要求し、生徒に学習プロセスのビデオをアップロードするように強制。全ての教師にレッスンのビデオを記録するよう要求することにより、生徒と教師に不必要な接触や負担をかけないように促している
  • Alibabaは、DingtalkとAlibaba Cloud(阿里雲)がオンラインクラスのライブストリーミングを安定させるため、特別なチームを結成したと述べた。今月初め、数億人が自宅で仕事を再開したため、前例のないトラフィック急増により、Dingtalkは一時的にサービスが麻痺した

背景:Dingtalkのオンラインクラスのライブストリーム機能は、公開直後にソーシャルメディアでプライバシーの懸念を引き起こした。

  • 先週、Dingtalkは教師が生徒の同意なしに、リモートで動画録画できる許可をしたと非難された。この噂はWeibo(微博)で拡散され、今週初めに再び話題となった。
  • Dingtalkはそのような機能の存在を否定し、生徒がカメラとマイクを許可して、教師が生徒を見ることができるようにする必要があると回答。会社はこの事件を警察に報告している。
  • Dingtalkは仮想オフィスツールの監視レベルに関する、同様の反発に直面した。このアプリは、雇用主が従業員の居場所や日常業務を監視できる多くの機能を提供する。

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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