リモートワーク追い風のMS「Teams」が4,400万DAU到達、Slackの約4倍

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本稿は提携するVentureBeatの記事「Microsoft Teams passes 44 million daily active users, thanks in part to coronavirus」の抄訳になります

2017年3月にローンチされたMicrosoft Teamsは今月、3200万DAUを突破したことが分かった。また、COVID-19騒動以降は利用者が急増し4400万DAUへと達していた。これは、昨年11月と比較すると60〜110%の急上昇で、同社プロダクトの成長速度としても最速となる。同社は同プロダクトの3周年を記念し、医療従事者など最前線で働くユーザー向けの機能を実装した。

Microsoft Teamsは、Slack、FacebookのWorkplace、GoogleのHangoutsと並ぶチャットベースのコラボレーションツール。Slackは昨年10月に1200万DAU、Workplaceは同月に300万の有料ユーザーを抱えている(Hangoutsは非公開)。

しかし、同社はそのDAU算出方法に関して批判を集めており、その点に関して改めて発表があった。

我々が定めるDAUの定義は、24時間単位に意図的なアクション (Intentional Actions) を取った、全てのデスクトップ・モバイル・ウェブクライアントを総合したものとなっています。「意図的なアクション」には、チャットへの返信、ミーティングへの参加やファイルの閲覧が含まれています。受動的なアクションとなる、オートブーティング、画面の最小化やアプリの終了などは含まれていません。

同社は当初、プレス向けブリーフィングにて3200万のDAUを公式見解としていた。当然ながらCOVID-19とユーザー数増加の因果関係をどう捉えているかといった質問も続出した。同社にてビジネス向けMicrosoft365のバイスプレジデントを務めるJared Spataro氏は「Teamsのユーザーはこの厳しい時期にサービスを大いに活用されています。3月11日に3200万DAUを計測しましたが、この時点はCOVID-19とプロダクトとの直接的関係性を把握する以前のことでした」と回答している。

この後となる昨日、同社はブリーフィングのアップデートを行い3月18日現在で1200万人増加の4400万DAUを記録したことを発表した。つまり、たった1週間でMicrosoft TeamsはSlackのDAU分のユーザー数増加を記録したことになる。

また、DAUの急増に加え同社はTeamsへ複数の新機能を今年中に実装することを明かした。明らかとなっている一つには、リアルタイムにおけるノイズ抑制機能が挙げられる。同社は同機能の有用場面を3つ挙げた。会議中におけるキーボードのタイピング音、お菓子のガサガサ音、掃除機などの不要な背景音。これらはAIにより識別される。

また、会議中に発言アピール(挙手)が可能な機能実装にも取り組んでおり、比較的大規模な人数でのミーティングに適したものと言える。同機能では、「挙手」アイコンをクリックすることで参加者に対し発言意思を視覚的に伝えることが容易となる。

Microsoft Teams pop out chat

また、同社は近くTeamsをポップアップウィンドウ化できる機能をリリース予定。これにより、チャットを進行しながら別作業に取り組むことも可能となる。

さて、新機能に加え同社はTeams並びにRealWearヘッドマウントのデバイス間におけるインテグレーションを強調しだしている。これは作業現場におけるハンズフリーな情報アクセスやコミュニケーションを容易とすることを目指したものだ。

これに合わせて同社は、Microsoft 364 Business Voiveをアメリカ向けに公開し、また新しくMicrosoft 365 Enterpriseの作業現場向けに特化したライセンスオプションをリリースした。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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