オフライン広告プラットフォーム「Bizpa(ビズパ)」運営、シードラウンドでCoral Capitalなどから5,000万円を調達

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Image credit: Bizpa

オフライン広告プラットフォーム「Bizpa(ビズパ)」を展開するビズパは24日、シードラウンドで Coral Capital と小方功氏(ラクーンホールディングス創業者・代表取締役社長)から5,000万円の調達を発表した。

ビズパは2018年12月、CEO の石井俊之氏による創業。石井氏は、B2B マーケットプレイスや掛売り決済で知られるラクーンホールディングスの社員第1号で、同社で取締役副社長を務めた人物だ、今回の調達ラウンドで小方氏が出資しているのにも、そのような経緯がある。

オフライン広告には、オンライン広告では狙えないオーディエンスにリーチできたり、コストパフォーマンスが高いキャンペーンを打てたりなどメリットがある反面、業界全体がレガシーであるため、広告代理店に依頼してもリーズナブルな商品が用意されていなかったり、効果に応じて出稿方法を調整したりするのが難しい。

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そんな問題を解決しようと生まれたのが、オフライン広告の出稿媒体と広告主を結ぶプラットフォーム「Bizpa」だ。看板、フリーペーパー、デジタルサイネージなど23,000点に及ぶ広告商品を取り扱い、広告主は、自社や自店舗の周りなどの条件で、地図を使って複数の出稿媒体を探すことができる機能を備える。

Bizpa では、扱っている広告商品の9割が20万円以下とリーズナブルで、広告主は効果的な出稿ができる。例えば、長距離トラックのドライバがよく使う海老名サービスエリア(東名高速)のシャワールームに彼らをターゲットにした広告を出したり、漫画喫茶に至っては1ブース単位で指定して広告を出したりできるなど、スモールスタートできる事例が出てきている。(石井氏)

2019年11月にローンチした Bizpa はまだβ版であるため、取り扱う商品の多くは首都圏が中心だが、今年夏の正式版リリースに向け、ユーザフィードバックをもとに、広告商品を探しやすく使いやすい UI へと改善していく計画だ。また、Bizpa を使うことになる広告主の多くは中小企業で広告のクリエイティブ制作に不慣れなことも多いため、ビズパではデザイン会社などと提携し、検討・制作・発注までを一気通貫で提供したいとしている。

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石井氏はかねてから起業の意志を持っていたが、小方氏のメッセージにもあるように、まずは関わった事業を軌道に乗せることを選んだ。ラクーンホールディングス(当時の社名はラクーン)創業期の2000年頃に比べ、現在の起業環境は恵まれていることもあり、ラクーン時代に自身も悩んだオフライン広告をテーマに、起業家のペインも解決できる可能性のある事業を立ち上げることにしたという。

オフライン広告のマッチングプラットフォームは、国内外共に活況を帯びつつある。ニューヨークの AdQuick は今年2月シリーズ A ラウンドで600万米ドルを調達、マレーシアの AdEasy は昨年シードラウンドで20万米ドルを調達した。日本では今週、屋外広告に特化したプラットフォーム「PalledAd」が Open Network Lab の第20期から輩出されたことが記憶に新しい。