
中国の決済大手Alipay(支付宝)のデータによると、Covid-19の感染者数グラフが横ばいになるにつれ、中国では生活が正常に戻りつつあり、結果として消費のデジタル化が進んでいることがわかった。
重要なポイント:Covid-19発生の中心地であった中国は、検索クエリ、オフライン小売、旅行、レストランから製造業に至るまでの幅広い分野で、Covid-19による甚大な経済的影響から回復の兆しを見せることになった。
ところでAlipayは今年3月にデジタルライフスタイルサービスへの進出を加速させ、いわゆる「スーパーアプリ」を提供するMeituan(美団)とのライバル関係を激化させている。
<参考記事>
詳細:Covid-19の発生を受け、中国の消費者をオンラインに押し上げ、業務をデジタル化しようとする企業が増えている。
- 食料品店、泡茶店、映画館などの食品・娯楽企業では、ビジネスの回復度合が異なる
- 中国工業情報部によると3月24日時点で、中小企業のほぼ72%が仕事を再開している
- この報告書によると、中国全土の主要都市の住民は、市全体の封鎖が解除された後、健康と美容サービスに多くを費やしたようだ。歯科および化粧品などの理美容サービスのオンライン販売は、その前週の3月18日から27日と比較し、なんと3000%もの急激な回復を見せたという
- 杭州、南京、および青島市を含む中国東部都市の地方自治体は、国内消費を刺激し必要性のある消費者及び企業を助けるため、AlipayやTencent(騰訊)の提供するWeChatのようなプラットホームを通じてクーポンを配布している
背景:Alipayがプラットフォーム上で提供する、デジタル化されたサービスへの需要は流行前から急速に拡大していた。2019年だけでも、Alipayアプリ内でのライフスタイルサービスの検索数は2018年と比較して300%増加したという。
また、Meituanは第4四半期の決算報告に向けたアナリストとのカファレンスコールの中で、ビジネスが回復していることを伝えている。
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