男女平等を実現するアイデアに3000万ドル、メリンダ・ゲイツ&マッケンジー・ベゾス女史がタッグ

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Image Credit : Equality Can’t Wait Challenge

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重要なポイント:メリンダ・ゲイツ氏の投資会社であるPivotal Venturesは、ジェフ・ベゾス氏の元妻であるマッケンジー・ベゾス氏と手を組み、2030年までに米国でジェンダーギャップを解決するための最も優れたアイデアに3,000万ドルを授与するコンテスト「Equality Can’t Wait Challenge」の開催を発表した。

詳細情報:今回のコンテストでは、女性の活躍を阻む障害を取り除くため、時代遅れのシステムやジェンダーに関する固定概念を打ち破るための施策を募集する。対象は米国を拠点とする組織やNPOで、参加するには今年9月1日までにオンラインで登録する必要がある。

  • コンテスト開催発表のプレスリリースによると、アイデアの評価基準は(1)現状に変化をもたらすことができるか?(2)公平性の観点を持つか?(有色人種の女性、貧困の中で暮らす女性、LGBTQの女性など、あらゆる背景を考慮した観点からアプローチしているか?)(3)革新的か?(4)実現可能か?となっている。
  • Forbesによると、ゲイツ氏は以前から女性の権利問題について声をあげてきたが、ベゾス氏は自身の慈善活動について多くを語ってこなかった。

背景:現在世界中でニュースとなっている出来事は、米国の根深い不平等を露呈し「Equality Can’t Wait」というコンテストタイトルの緊急性を高めている。#BlackLivesMatterは、米国の歴史的な人種差別を世界的に明らかにし、COVID-19は米国女性の雇用における構造的不平等を顕在化した。

ロイターの記事によると、成人女性の失業率は4月に15.5%と急上昇し、男性の失業率13%、労働者全体の14.7%を上回っている。4月の失業者増大の中心となったのは、娯楽・サービス産業770万人、医療・教育産業250万人であるが、どちらも消費者と直接対面する産業であり、非白人女性を含め、女性が多数を占めているという。

執筆:平理沙子(Risako Taira)/編集:増渕大志

 

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