消防設備点検業務プラットフォーム運営のスマテン、プレシリーズAラウンドで1.3億円を調達——ロードサイドチェーン店舗などへの営業展開を強化

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Image credit: Sumaten

建物の消防設備点検業務に特化したプラットフォーム「スマテン」を運営するスマテンは17日、プレシリーズ A ラウンドで環境エネルギー投資から1.3億円を調達したと発表した。同社にとっては、約1年前に実施したジャパンベストレスキューシステム(東証:2453)からのシードラウンドでの調達に続くものだ。

スマテンは2018年4月創業。不動産管理者と消防設備事業者に消防設備点検業務を一括管理できる SaaS を提供している。消防点検を依頼したい不動産管理者と、消防設備事業者や消防点検士とを仲介業者を介さずマッチングすることで、不動産管理者にとっては点検コストの大幅な圧縮が可能になる。消防点検士にとっては、スマテンが提供するモバイルアプリにより、案件の受注・点検報告書の作成が現場で可能になり作業が効率化される。

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スマテンは当初、中小規模のビルオーナーをペルソナに設定していたが、ロードサイド店を多く持つ飲食店や携帯電話ショップ、中古車チェーン、酒屋チェーンなどが顧客に増えてきたことからターゲットを変更。本社のある名古屋のみならず、全国の小売業へのオフラインやインサイドセールスに力を入れ始めた。ターゲットが明確になりつつあることから、このタイミングで資金を調達し、プロダクトマーケットフィットを図る。また今後、建物管理者の管理業務の負担軽減のため、管理建物状況全体が分かる機能を Web サービスに実装する。

スマテンが扱う消防設備点検は、法令点検にも関わらず現状49.8%(消防庁2019年データ)と実施率は低い。その理由としては、建物管理者がそもそも消防設備点検の必要性を認識していないこと、また、通常であれば、建物管理者は他業者を介して消防設備事業者や消防点検士を紹介してもらうことが多く、多重下請け構造によりコストが大きくなってしまうこと、などが考えられるという。スマテンではこういった課題の解決により、半年に一度必要な消防設備点検で安定的売上を、また将来はエレベータ点検などにも業容拡大しアップセルを狙う。

環境エネルギー投資は、レジリエンス——ひいては防災や減災に特化した新規ビジネス——への投資を強化しつつあり、今回のスマテンへの出資に至ったとのことだった。

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