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人気の短編動画アプリ「TikTok」およびその中国語版「Douyin(抖音)」を運営する中国のテック大手 ByteDance(字節跳動)が、中国事業の香港か上海への上場を検討していると、関係者の話を引用してロイターが報じた。

情報筋によると、同社は香港での上場を希望しており、香港証券取引所、クリアリング機構、中国の証券規制当局と協議しているという。
また、TikTok を含む中国以外の事業についても、ヨーロッパやアメリカでの上場を計画しているという。情報筋によると、話し合いはまだ初期段階にあるようだ。
Tech in Asia は ByteDance に IPO 計画の詳細を問い合わせたが、同社の広報担当者は「市場の噂」についてのコメントを拒否した。
この報道にあたり、アメリカ上場の中国企業は Luckin Coffee(瑞幸咖啡)の騒動を受けて規制強化に直面している。米中の緊張が高まる中、中国のオンライン旅行大手 Ctrip(携程)と検索大手 Baidu(百度)は、NASDAQ からの上場廃止を検討中とされる。
ByteDance は昨年、30億米ドル以上の純利益を記録したと報じられたが、これはユーザのトラフィックが大幅に増加し、Tencent(騰訊)や Baidu から広告主誘致に成功したことによるものだ。また、第1四半期には56億米ドルの収益を上げ、今年は約286億米ドルの収益目標を設定している。
今年初め、ByteDance の時価総額が1,400億円に達したとロイターが報道した。この情報筋は、香港か上海に単独上場すれば、同社の中国事業の時価総額は1,000億米ドル以上に達するかもしれないと述べた。
【via Tech in Asia】 @Techinasia
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