デザイナーズトイという分野がにわかに脚光を浴びているようだ。アートトイ、あるいは、フィギュアトイなどいくつかの異名を持つが、定義としては、アニメやゲームなどのキャラクタを元にしたものではなく、原作者が自らオリジナルで生み出したフィギュアなどの総称だ。近年、中国では「HENIBOX(和你)」や「POP MART(泡泡瑪特)」といったスタートアップが生まれ、後者は人気キャラクタ「Molly」やブラインドボックス(いわゆるガチャガチャのように、どの商品が出てくるかわからない仕組み)の「Pucky Pool Babies」の成功で今年6月に香港市場への IPO を果たした。
このデザイナーズ・トイの分野に、日本からも挑戦を始めるスタートアップがいる。「tretoy(トレトイ)」を運営するアダビトだ。同社は26日、プレシリーズ A ラウンドで F Ventures と iFund から数千万円を調達したと発表した。仙台出身の後藤颯太氏(CEO)と山形出身の池野一樹氏(CTO)が2016年に立ち上げたアダビトは、これまでに音楽発掘アプリ「DigDig」や空いた時間に誰かに会えるアプリ「moonside(ムーンサイド)」などをローンチ。大幅ピボットで、tretoy が3度目のプロダクトとなる。これまでの全てのプロダクトが「社是である『これからの自分にワクワクできる世の中をつくる』に沿ったもの」と後藤氏は言う。
世の中にない技術や仕組みを社会に実装する場合、まずはプロトタイプを作って実証実験(Proof of Concept・POC)を行い、効果検証などをするわけですが、ロボティクスやハードウェア系のスタートアップは、このPOCをやるやらないの交渉で1年使ってしまう。そして、仮にPOCを行っても結局次に進まず、また違う顧客候補と実証実験を行う、というのを繰り返す『POC屋さん』になってるケースが多くあります。
先週公開された内部発表によると、数百万人民元の不適切な支払いを受けたとして告発されたのを受け、9月に Cainiao Logistics(菜鳥網絡)の元副社長 Shi Miao 氏が逮捕された。2016年に Cainiao(菜鳥)で働き始めた Shi 氏は、6月にCainiaoでの役割を辞任した。(晩点)
新型コロナウイルス感染拡大の結果として消費者の習慣に大規模な変化が起きており、さまざまな分野でデジタルトランスフォーメーションを加速させている。我々は資本と資源を投入してプラットフォームを改善し、重要な機会を獲得するためのインフラを構築する準備ができている。(Pinduoduo CEO Lei Chen=陳磊氏)
こういった協調投資が実現できれば、対象社はファンを取り込んだ上で、東急グループの事業会社のアセットを使って実証実験できるので、プロジェクトの成功確度もより高まる。(日本クラウドキャピタル 代表取締役 CEO 柴原祐喜氏)
前出した東急の CVC 活動では、TOKYU2050VISION における「City as a Service(CaaS)」構想に基づいて、出資検討対象となるテーマがヘルスケア、住む・働く・移動、ソーシャルファイナンス(金銭的リターンだけではなく社会的リターンも追求する金融)の3つに設定されている。日本クラウドキャピタルは、ソーシャルファイナンスの文脈から出資を受けることが決まったそうだ。
CVC 活動とは別に、東急はこれまでに TAP の枠組みでスタートアップとの事業提携や資本提携を6社と結んでおり、東急グループからスタートアップへの出資総額は10数億円に上っていることを明らかにしている(今年3月現在)。