新型コロナウイルス感染拡大の結果として消費者の習慣に大規模な変化が起きており、さまざまな分野でデジタルトランスフォーメーションを加速させている。我々は資本と資源を投入してプラットフォームを改善し、重要な機会を獲得するためのインフラを構築する準備ができている。(Pinduoduo CEO Lei Chen=陳磊氏)
Pinduoduo(拼多多)はアプリに新しいソーシャル e コマース機能「Pinxiaoquan(評小圈、アプリ上での表記は「拼小圈」)」を追加した。ユーザはこれを使用して、選択した連絡先グループと製品レビューを交換できる。 重要視すべき理由:この機能は、偽造品や規格外の商品、特に中国でのコロナウイルスが流行する中、防護マスクなどの医薬品に関連する商品に取り組むことを目的としている。 Pinxia…
ソーシャル e コマースプラットフォーム「Pinduoduo(拼多多)」は、高級品に対する消費者需要の成長に応えるため、中国で急成長中の越境 e コマース事業に進出しようとしていると、中国メディアが関係者の言葉として報じた。Pinduoduo は、割引目的で共同購入を募るためのソーシャルツールを主力の販売プラットフォームに組み込み、低価格を重視する購買者から支持されて e コマース業界の上位に躍り…
ソーシャル e コマースプラットフォーム「Pinduoduo(拼多多)」は、高級品に対する消費者需要の成長に応えるため、中国で急成長中の越境 e コマース事業に進出しようとしていると、中国メディアが関係者の言葉として報じた。Pinduoduo は、割引目的で共同購入を募るためのソーシャルツールを主力の販売プラットフォームに組み込み、低価格を重視する購買者から支持されて e コマース業界の上位に躍り出た企業である。
中国メディアによると、Pinduoduo は昨年11月に上海で開かれた China International Import Expo(中国国際輸入博覧会)で新プラットフォームを公表し、向こう3年のうちに小・中規模の販売業者を全世界から50万店舗集める計画が副社長 Li Yuan(李源)氏の口から語られた。
今回の事業拡張の背景には、中国 e コマースの巨人たちがグローバル化計画を加速させて、目が肥えてきた消費者向けに高品質と考えられている外国製品の供給拡大を図っていることがある。Alibaba(阿里巴巴)は昨年11月に CEO の Daniel Zhang(張勇)氏を通じて、今後の5年間で中国国外から2,000億米ドル相当の商品を輸入して消費者の需要に応えていくと宣言した。
JD.com(京東)は昨年9月、48時間以内の国際配達を可能にするためロシアなど30ヵ国にサプライチェーン拠点を設置していくと発表した。その一方、NetEase(網易)系列の e コマース企業 Kaola(考拉)は、Amazon との間で互いの越境事業を合体させ、消費者の商品選択肢と在庫を拡大していくべく交渉中だと報じられている。
(前編からの続き) Alibaba(阿里巴巴)から JD(京東)まで中国では大手 e コマースに事欠かない。同国の e コマース市場は非常に集約されているが、適切な顧客グループに適切なソリューションを提供できれば、スタートアップがこの市場に風穴を開けることも不可能ではない。 中国のソーシャルeコマースプラットフォーム「Pinduoduo(拼多多)」はそれを証明して見せた。上海を拠点とする同社はアメ…
Alibaba(阿里巴巴)から JD(京東)まで中国では大手 e コマースに事欠かない。同国の e コマース市場は非常に集約されているが、適切な顧客グループに適切なソリューションを提供できれば、スタートアップがこの市場に風穴を開けることも不可能ではない。
中国のソーシャルeコマースプラットフォーム「Pinduoduo(拼多多)」はそれを証明して見せた。上海を拠点とする同社はアメリカの株式市場に16億米ドルという巨額の IPO を申請した。これは今年最大級の取引である。同社を取り巻く興奮は急速に盛り上がり、これにより競争の激しい中国 e コマース市場で、同社が3年間でかなりの成功を成し遂げることとなった。
Pinduoduo の歴史と主なマイルストーン
2015年9月に設立された Pinduoduo は、元 Google 社員であり e コマースの初期の検索アルゴリズムにも取り組んだことがある Colin Huang(黄峥)氏の4つ目のスタートアップである。同氏の以前のスタートアップには家電eコマースサイト Ouku.com(欧酷)や、eコマースプラットフォームのマーケティングエージェントサービス Leqi(楽騏)、そして WeChat(微信)を基礎としたロールプレイングゲーム企業がある。
Pinduoduo は商品の価格を下げる複数のチャンネルを持っていると主張しているが、品質と偽物への増加する苦情は安かろう悪かろうの可能性への懸念をまだ払拭できていない。中国の e コマース研究センター(電子商務研究中心)が発表した「2017年度主要 e コマースプラットフォームの国内ユーザ満足度調査」によれば、Pinduoduo 上の苦情の率は17.87%であり、ユーザ満足度は星1つに過ぎなかった。苦情の主な対象となった問題は、低品質、遅配、紛らわしい広告などである。
上場への準備を進める Pinduoduo は e コマースの大手に倣ってプラットフォームの浄化を進めている。同社の2017年消費者権利保護報告書によると、プラットフォームの偽造品販売業者の95%にあたる1,070万点の問題がある掲載品を取り下げ、4,000万の疑わしい外部リンクをブロックしたとのことだ。同社は販売後のトラブルに対処するために1億5,000万人民元(24.3億円相当)の基金を設けた。
Alibaba(阿里巴巴)から JD(京東)まで中国では大手 e コマースに事欠かない。同国の e コマース市場は非常に集約されているが、適切な顧客グループに適切なソリューションを提供できれば、スタートアップがこの市場に風穴を開けることも不可能ではない。 中国のソーシャルeコマースプラットフォーム「Pinduoduo(拼多多)」はそれを証明して見せた。上海を拠点とする同社はアメリカの株式市場に16…
Image credit: NASDAQ
Alibaba(阿里巴巴)から JD(京東)まで中国では大手 e コマースに事欠かない。同国の e コマース市場は非常に集約されているが、適切な顧客グループに適切なソリューションを提供できれば、スタートアップがこの市場に風穴を開けることも不可能ではない。
中国のソーシャルeコマースプラットフォーム「Pinduoduo(拼多多)」はそれを証明して見せた。上海を拠点とする同社はアメリカの株式市場に16億米ドルという巨額の IPO を申請した。これは今年最大級の取引である。同社を取り巻く興奮は急速に盛り上がり、これにより競争の激しい中国 e コマース市場で、同社が3年間でかなりの成功を成し遂げることとなった。
中国のソーシャル E コマーススタートアップ Pinduoduo(略称 PDD、拼多多)が、 Tencent Holdings(騰訊控股)のリードした新ラウンドで30億米ドルの調達に至った、と 36Kr(36気)が伝えている。このラウンドには Sequoia Capital も参加しているようだ。この新規出資を受けて PDD の時価総額は約150億米ドルに達する。36Kr の記事は、今回の取引に詳…
Pinduoduo(拼多多) Image credit: Pinduoduo(拼多多)
中国のソーシャル E コマーススタートアップ Pinduoduo(略称 PDD、拼多多)が、 Tencent Holdings(騰訊控股)のリードした新ラウンドで30億米ドルの調達に至った、と 36Kr(36気)が伝えている。このラウンドには Sequoia Capital も参加しているようだ。この新規出資を受けて PDD の時価総額は約150億米ドルに達する。36Kr の記事は、今回の取引に詳しい投資家の一人の話として、調達額が30億米ドル未満になるだろうと伝えた。Technode(動点科技)は PDD にコメントを求めているが、本稿発出までには回答を得られていない。
2015年に設立された PDD は、リリースからまもなく中国で最も成長の速い E コマースユニコーンの一つとなり、アプリ上でのべ約3億人のユーザを集めた。2017年には、取扱高が1,000億人民元(約1兆7,000億円)を超えており、この金額はTaobao(淘宝)が5年前に、JD(京東)が10年前に到達したマイルストーンに匹敵する。
Tencent Holdings は、PDD が2016年に実施したシリーズ B 調達ラウンドにおける投資家のうちの一社だ。PDD は、オンライン小売への進出に関心を示してきた Tencent にとって、重要な戦略的関係を持つ。PDD は、小規模都市の低収入層をターゲットにしてきたことが功を奏し、中国の競争の激しいオンライン小売業界で事業を拡大してきた。