BRIDGE

タグ Pinduoduo(拼多多)

中国のソーシャルEC大手Pinduoduo(拼多多)、長期投資家多数から11億米ドルを調達

SHARE:

中国の EC プラットフォーム「Pinduoduo(拼多多)」は3月31日、第三者割当増資により長期投資家多数から11億米ドルを調達したと発表した。 重要視すべき理由:新型コロナウイルスの流行から業績が低迷していることも相まって、2四半期連続で利益を計上できなかったことから、Pinduoduo の株価は落ち込んでいる。今回のタイミングでは調達は、Pinduoduo の成長見通しに対する投資家の自信…

Image credit: Pinduoduo(拼多多)

中国の EC プラットフォーム「Pinduoduo(拼多多)」は3月31日、第三者割当増資により長期投資家多数から11億米ドルを調達したと発表した。

重要視すべき理由:新型コロナウイルスの流行から業績が低迷していることも相まって、2四半期連続で利益を計上できなかったことから、Pinduoduo の株価は落ち込んでいる。今回のタイミングでは調達は、Pinduoduo の成長見通しに対する投資家の自信を物語っている。

詳細情報:Pinduoduo は今回出資した投資家の名前を明らかにしなかったが、ロイターの報道によると、PE 企業の Hillhouse Capital(高瓴資本)や Boyu Capital(博裕資本)の名がリストに入っているという。

  • 今回の出資した投資家らは、Pinduoduo の発行済株式の約2.8%に相当する、新規発行の A 種普通株式を購入する。
  • 調達した資金は、農産物のオンライン販売とマーケティングの強化、輸出型企業の変革推進、C2M(Customer-to-Manufacturer)ビジネスのインフラ整備に充てられる予定。
  • この取引は4月上旬に完了する予定。

背景:今回の資金調達よりわずか半年前、NASDAQ に上場する Pinduoduo はコンバーチブルボンド(CB)で10億ドルを調達した

  • 競合の Alibaba(阿里巴巴)は、バーゲンを求める消費者の誘致を目的とした独自の C2M 販売プラットフォームで賭けに出ている

<関連記事>

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

----------[AD]----------

中国のソーシャルEC大手Pinduoduo(拼多多)、新機能「評小圈」を発表——コロナウイルスが流行する中、偽造や規格外マスクの排除を狙う

SHARE:

Pinduoduo(拼多多)はアプリに新しいソーシャル e コマース機能「Pinxiaoquan(評小圈、アプリ上での表記は「拼小圈」)」を追加した。ユーザはこれを使用して、選択した連絡先グループと製品レビューを交換できる。 重要視すべき理由:この機能は、偽造品や規格外の商品、特に中国でのコロナウイルスが流行する中、防護マスクなどの医薬品に関連する商品に取り組むことを目的としている。 Pinxia…

新機能「Pinxiaoquan(評小圈)」
Image credit: Pinduoduo(拼多多)

Pinduoduo(拼多多)はアプリに新しいソーシャル e コマース機能「Pinxiaoquan(評小圈、アプリ上での表記は「拼小圈」)」を追加した。ユーザはこれを使用して、選択した連絡先グループと製品レビューを交換できる。

重要視すべき理由:この機能は、偽造品や規格外の商品、特に中国でのコロナウイルスが流行する中、防護マスクなどの医薬品に関連する商品に取り組むことを目的としている。

詳細情報:オンラインショッパーは友人や家族を選択して信頼できるサークルに追加し、購入履歴と一覧のコメントをフォローして、Pinduoduo にいるユーザ5億3,600万人が発する〝ノイズ〟をカットすることができる。

  • Pinduoduo によると、Pinxiaoquan は、信頼を確立した人々を集め、時間を節約し、情報の非対称性に取り組むことで、信頼できる販売者を見つけるための近道を提供する。
  • 同社によれば、この機能は10日から順にユーザに展開されている。

背景:Pinduoduo 上での払戻と返品のリクエストは、前年同期と比較して120%増加した。これらの増加は、ユーザが高品質を選択するための十分な情報と時間を欠き、「パニック購入や誤った購入」に起因していると、同社は述べている。

  • Pinduoduo の抗疫学チームの責任者は先々週、TechNode(動点科技)に対するメールでの声明で、中国におけるマスクの1日の需要が、数日の間に数億枚に達したと語った。
  • 中国工信部(情報産業省に相当)のスポークスパーソンは、中国のメディアに対し、国内のマスク生産能力は約2,000万個だと語った
  • Pinduoduo は、マスクに関連して10万以上の事業者と60万の製品が同社の EC プラットフォーム上にリストされていると述べた。
  • Pinduoduo は先々週、粒子フィルタリングの国家標準に達していないマスク関連製品を販売している、500,715件のリストと40のショップを削除した。 Alibaba(阿里巴巴)は、同様の理由で57万件のリストを削除したと述べた。

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

----------[AD]----------

シェアはたったの「1%」、中国で苦戦するAmazonが取った戦略とは

SHARE:

TechNodeが得た情報によると、Amazonが中国のソーシャルEコマースプラットフォーム「Pinduoduo(拼多多)」上でオンライン店舗を立ち上げるという。今回の契約は、Amazonに4億2,960万人にのぼるPinduoduoのアクティブユーザへのアクセスを認めるものである。 重要視すべき理由:2019年初頭、Amazonは「Alibaba(阿里巴巴)」や「JD.com(京東商城)」といっ…

Amazon
Image credit: Amazon

TechNodeが得た情報によると、Amazonが中国のソーシャルEコマースプラットフォーム「Pinduoduo(拼多多)」上でオンライン店舗を立ち上げるという。今回の契約は、Amazonに4億2,960万人にのぼるPinduoduoのアクティブユーザへのアクセスを認めるものである。

重要視すべき理由:2019年初頭、Amazonは「Alibaba(阿里巴巴)」や「JD.com(京東商城)」といったライバル企業に押されて中国での事業展開を撤退させたかに見えた。しかし、今回のPinduoduoとのパートナーシップによって、中国市場で再起をかける可能性が見えてきた。

  • 今回の契約は、Amazonに4億2,960万人にのぼるPinduoduoのアクティブユーザへのアクセスを認めるものである。
  • 一方、PinduoduoにとってAmazonとのタイアップは、海外の小売業者との関係を構築したり商品カテゴリを拡大したりする上で重要となる。これは他社マーケットプレイスと出店者の囲い込みをめぐる競争を感じているPinduoduoにとって特に重要なものになるかもしれない。
  • Pinduoduoは可処分所得の高い都市市場での存在感を高めようと努めているが、Amazonとの提携を通じて特売品を探し求める比較的庶民層のユーザからの評判を高めてくれるはずだ。
  • 設立者兼CEOのColin Huang氏は、年換算された2019年第3四半期の数値によると、一級都市のPinduoduoユーザは年間5,000人民元(710米ドル)をはるかに超える額を同社プラットフォームで消費するという。

背景:Amazonは4月に、中国のEコマースマーケットプレイスを撤退させると発表しており、同国における海外製品の販売やクラウドサービス事業にさらに力を注ぐためと説明していた。

  • マーケットリサーチ研究所eMarketerによると、Amazon Chinaは2018年6月の時点で、中国Eコマース市場全体の1%未満のシェアを占めていたに過ぎなかったという。
  • 同社は4月の撤退に対する声明の中で「Amazonは中国市場に対する強いコミットメントを今後も維持していく」と述べている。
  • Pinduoduoは市場予想を下回る第3四半期収益を水曜日に公表しており、その理由に低い収益成長率と高い損失計上を挙げている。その際、業界で激化する出店者囲い込みにまつわる動向に言及している。

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

----------[AD]----------

中国のソーシャルEC大手Pinduoduo(拼多多)、割引プロモーションとマーケティングにいつまでキャッシュを燃やし続けられるか?

SHARE:

Pinduoduo(拼多多)が急成長を見せているが、そのためにキャッシュを燃焼させている。同社はこのままそれを続けられるのだろうか? 同社は、JD.com(京東)に比べてアクティブな購買者が年間1億1,300万人多く、昨年6.52倍収益を増加させた。ところが収益以上の額を、割引プロモーションを含め、販売とマーケティングに費やした。販売およびマーケティングのための出費は、昨年収益の増加率よりも多い9…

Pinduoduo(拼多多)
Image credit: Pinduoduo(拼多多)

Pinduoduo(拼多多)が急成長を見せているが、そのためにキャッシュを燃焼させている。同社はこのままそれを続けられるのだろうか?

同社は、JD.com(京東)に比べてアクティブな購買者が年間1億1,300万人多く、昨年6.52倍収益を増加させた。ところが収益以上の額を、割引プロモーションを含め、販売とマーケティングに費やした。販売およびマーケティングのための出費は、昨年収益の増加率よりも多い9倍の増加率を見せた。

重要な問題は、Pinduoduo が出費を賄うための十分な現金を得ているのかということだ。これはフリーキャッシュフロー(FCF)と呼ばれる数値によって測られる。フリーキャッシュフローとは、生み出された現金のうち、企業が何でも望む目的のために自由に使える現金額のことだ。

もし Pinduoduo の FCF が正の値なら、同社は成長のための出費を続けられるだろうし、さらに大きな企業になることができるだろう。反対にもし FCF が負の値なら、成長計画は同社の現金持ち高にあまりにも無理を強いることになり、最終的には失敗するだろう。簡単に言えば、リスクが高い。

Pinduoduo は2018年の経営結果を3月13日に発表した。それによると一見、同社は莫大な現金を生み出しているように見える。「営業活動によって得られた純現金額」は77億人民元(約1,280億円)以上だった。
Pinduoduo-condensed-consolidated-statements-of-cash-flows.png
しかし、ここでちょっと待たないといけない。同社はこの額に制限付預金も含めているのだ。制限付預金は、企業が自由に使うことができないため FCF に含めることはできない。

Pinduoduo の直近のプレスリリースには、営業活動によって得られた純現金額の内訳が書かれていないため、2018年6月29日にまとめられたフォーム F-1を振り返る必要がある。この書類では、営業資金と債務における3つの大きな変化を見ることができる。制限付預金、マーチャント(店舗)への支払金、そしてマーチャント・デポジットの3つだ。
Pinduoduo-Changes-in-operating-assets-and-liabilitiesこれらはどういうものだろうか。そして、そのうち Pinduoduo はどれほどを自由に使うことができるのだろうか。同社の IPO 目論見書に含まれる「注記2:重要な経理ポリシーの要約」によると、「制限付預金とは、消費者から得られた現金で、マーチャントへの支払いのために、銀行監督下の口座に貯蓄されたものをいう。」制限付預金は自由に使用することはできないため、FCF からは除外されなければならない。

マーチャントに対する支払金は、顧客が製品を注文し、代金を支払い、現金が口座に入って、マーチャントに支払われるのを待っている段階になったときに発生するようだ。同社のマーチャント用 FAQ サイトによると、マーチャントへの払い出しは通常要請があってから2~4日以内に行われるという。ちょうど上述の制限付預金の定義が当てはまっている。

マーチャントへの支払金は Pinduoduo のマーケットプレイス上での取引額を反映しているのであって、同社の収益に寄与するものではないことを指摘しておきたい。同社の収益はオンラインマーケティングサービスと取引の委託から成り立っている。マーチャントへの支払金は、彼らの「GMV(総流通総額)」の機能を果たすものだ。GMV は、他のプラットフォームも報告している総流通総額 Gross Merchandise Volume の略語だが、非標準的な方法で計算されている。その方法とは、「製品やサービスが実際に販売されたのか、配達されたのか、それとも返品されたのかに関わらず」すべての注文を含むものであり、多額の配送料を含む可能性が高い。Pinduoduo は、GMV の語が何の略語かも示していない。

マーチャント・デポジットは、マーチャント用 FAQ サイトによれば、個人あるいは企業の口座に必要なもので、お金を引き出す機能など「無料の」マーチャント口座にかかる制限を解除するために必要なものだ。デポジットは、マーチャントがバーチャルショップを閉店するとマーチャントに返金される。
PDD-flow-chart.png読者は、自転車レンタルの Ofo に起きた事件に馴染みがあるかもしれない。同企業が顧客のデポジット管理を誤った疑いが生じたときのことである。1,000万人のユーザが払い戻しを申請し、同社の CEO は政府のブラックリストに載ってしまった

ここに大きな問いがある。マーチャントへの支払金とマーチャント・デポジットの中に、Pinduoduo が自由に使えるお金はどれほど含まれているのだろうかという問いだ。

今日の時点で入手可能な書類を読んだことに基づく筆者の意見は次のようなものだ。マーチャントへの支払金は制限付預金であり、マーチャントデポジットは、もし短期間に要請が押し寄せなければ、50%ほどは自由に利用可能でありうる。

そして、Pinduoduo の FCF を慎重に計算すると次のようになるだろう。
Pinduoduo-adjusted-free-cash-flow
Pinduoduo は、プロモーション、宣伝、オンライン・オフラインマーケティングなどに出費することにより、マーケットプレイスを成長させることができることを示してきた。もし同社の FCF が正の値だったら、素晴らしい。成長し続ければよい。しかし、正の値でないのなら戦略変更が必要になるだろう。成長のための出費を控えざるを得なくなり、成長が平たんになる、もっと悪ければ後退してしまうことにもなるからだ。最悪の場合、もし「制限付預金」の口座を自由に使える現金として使っているとしたら、マーチャントがデポジットの返金を求め、マーチャントへの支払金は減少し、取り付け騒ぎ状態に陥ってしまうだろう。

筆者の意見を改めさせるものがあるとすれば何か?それは、マーチャントへの支払金とマーチャント・デポジットの正体に関してもっと明確にし、もっと情報公開することだ。これらの口座はどの程度制限がかかっているのだろうか。Pinduoduo は数週間後にフォーム20-F をまとめる予定で、そこで現金にかかる制限の正体について明かすことが求められることになる。かたずをのんで待とう。

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

----------[AD]----------

中国のソーシャルeコマース大手Pinduoduo(拼多多)、富裕層を狙った越境eコマースプラットフォームをローンチ

SHARE:

ソーシャル e コマースプラットフォーム「Pinduoduo(拼多多)」は、高級品に対する消費者需要の成長に応えるため、中国で急成長中の越境 e コマース事業に進出しようとしていると、中国メディアが関係者の言葉として報じた。Pinduoduo は、割引目的で共同購入を募るためのソーシャルツールを主力の販売プラットフォームに組み込み、低価格を重視する購買者から支持されて e コマース業界の上位に躍り…

Pinduoduo International(拼多多国際)
Image credit: Pinduoduo(拼多多)

ソーシャル e コマースプラットフォーム「Pinduoduo(拼多多)」は、高級品に対する消費者需要の成長に応えるため、中国で急成長中の越境 e コマース事業に進出しようとしていると、中国メディアが関係者の言葉として報じた。Pinduoduo は、割引目的で共同購入を募るためのソーシャルツールを主力の販売プラットフォームに組み込み、低価格を重視する購買者から支持されて e コマース業界の上位に躍り出た企業である

Duoduo International(拼多多国際)」と名付けられた新しいプラットフォームは今のところ招待制で、既存の Pinduoduo プラットフォームから選出された事業者や、新規に招待された出店者からの申し込みを待ち受けている。オンラインストアの形式は4種類用意されており、35銘柄以上の登録商標を持つ業者のためのスーパーマーケット形式や、ブランドの独占販売権を持つ業者のための旗艦店などがある。

TechNode(動点科技)はある企業の広報担当者からプロジェクトの裏付けを得たが、それ以上詳しいことは聞けなかった。

新プラットフォームは現在、消費者ブランドやオンライン小売業者といった中核となるアカウントに対して手数料を課していない。日用消費財の世界大手  Nestle や Unilever、北京に基盤を置く日本製品の小売店Wandougongzhu(豌豆公主)はすでに出店を申請しており、認可を待っている。

中国メディアによると、Pinduoduo は昨年11月に上海で開かれた China International Import Expo(中国国際輸入博覧会)で新プラットフォームを公表し、向こう3年のうちに小・中規模の販売業者を全世界から50万店舗集める計画が副社長 Li Yuan(李源)氏の口から語られた。

越境取引は従来の輸入ルートより安価なのだが、Pinduoduo がポートフォリオを拡大しようとする狙いはむしろ、現在の主力サイトで販売している商品より高価格帯の市場の獲得にあるようだ。同社の主力サイトではこれまで、共同購入やクーポンなどのインセンティブの組み合わせで大幅な値引が行われてきた。

今回の事業拡張の背景には、中国 e コマースの巨人たちがグローバル化計画を加速させて、目が肥えてきた消費者向けに高品質と考えられている外国製品の供給拡大を図っていることがある。Alibaba(阿里巴巴)は昨年11月に CEO の Daniel Zhang(張勇)氏を通じて、今後の5年間で中国国外から2,000億米ドル相当の商品を輸入して消費者の需要に応えていくと宣言した

JD.com(京東)は昨年9月、48時間以内の国際配達を可能にするためロシアなど30ヵ国にサプライチェーン拠点を設置していくと発表した。その一方、NetEase(網易)系列の e コマース企業 Kaola(考拉)は、Amazon との間で互いの越境事業を合体させ、消費者の商品選択肢と在庫を拡大していくべく交渉中だと報じられている

外国製品は国産品よりも高くつくものだが、越境プラットフォームでは従来の輸入ルートより安価に商品が手に入ることを、買い物上手な消費者はとっくに理解している。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

----------[AD]----------

NASDAQ上場を果たした中国のソーシャルECプラットフォーム「Pinduoduo(拼多多)」、驚くべき急成長の理由と背景に迫る(後編)

SHARE:

(前編からの続き) Alibaba(阿里巴巴)から JD(京東)まで中国では大手 e コマースに事欠かない。同国の e コマース市場は非常に集約されているが、適切な顧客グループに適切なソリューションを提供できれば、スタートアップがこの市場に風穴を開けることも不可能ではない。 中国のソーシャルeコマースプラットフォーム「Pinduoduo(拼多多)」はそれを証明して見せた。上海を拠点とする同社はアメ…

Image credit: NASDAQ

前編からの続き)

Alibaba(阿里巴巴)から JD(京東)まで中国では大手 e コマースに事欠かない。同国の e コマース市場は非常に集約されているが、適切な顧客グループに適切なソリューションを提供できれば、スタートアップがこの市場に風穴を開けることも不可能ではない。

中国のソーシャルeコマースプラットフォーム「Pinduoduo(拼多多)」はそれを証明して見せた。上海を拠点とする同社はアメリカの株式市場に16億米ドルという巨額の IPO を申請した。これは今年最大級の取引である。同社を取り巻く興奮は急速に盛り上がり、これにより競争の激しい中国 e コマース市場で、同社が3年間でかなりの成功を成し遂げることとなった。

Pinduoduo の歴史と主なマイルストーン

2015年9月に設立された Pinduoduo は、元 Google 社員であり e コマースの初期の検索アルゴリズムにも取り組んだことがある Colin Huang(黄峥)氏の4つ目のスタートアップである。同氏の以前のスタートアップには家電eコマースサイト Ouku.com(欧酷)や、eコマースプラットフォームのマーケティングエージェントサービス Leqi(楽騏)、そして WeChat(微信)を基礎としたロールプレイングゲーム企業がある。

eコマースとゲーム業界の経験を得て、eコマースとゲーム・ソーシャルのそれぞれで優位を占める中国インターネットの大手2社 Alibaba(阿里巴巴)と Tencent(騰訊)の両社の成功の秘訣を融合させるべく、Huang 氏は Pinduoduo を設立した。Huang 氏は Bloomberg に次のように語った

彼らは、他社がどうやって利益を上げているのか本当に分かっていなかったのです。

この2つの業界が上手く融合するという点について、Huang 氏は正しかったようだ。Pinduoduo の年間 GMV(総流通総額)は同社の始まりからおよそ2年後の2017年に1,000億人民元(1.6兆円相当)を超えた。そこに届くまでに Taobao は5年、VIP.com は8年、JD は10年を要した。Pinduoduo は現在3億4,360万人のアクティブな購入者がいて、年間の GMV は2,621億人民元(4.2兆円相当)であるとしている。

大きなターニングポイントは2017年の第3四半期、週間アクティブ率、普及率、そして Pinduoduo アプリの起動率のすべてが JD のものを上回ったときだった。Jiguang(極光)のデータによると、前年と比べて同社は1,000%の年次成長率を達成した

急勾配を描く成長は財政的な支援を呼び込んだ。2015年、Huang 氏は2番目のスタートアップ Leqi のチームと共に、フルーツのソーシャルコマースプラットフォーム Pinhaohuo(拼好貨)をローンチした。ゲームのスタートアップは Pinduoduo の母体となった。

Pinduoduo が2016年3月に IDG とLightspeed China(光速中国)から非公開のAラウンドを受けた4ヶ月後、同社は1億1,000億米ドル以上のシリーズBの融資を Baoyan Partners、New Horizon Capital(新天域資本)、Tencent などから獲得した。2018年4月には、Pinduoduo は30億米ドルを調達する新たなラウンドを完了させ、150億米ドル近い評価を受けた。Pinduoduo は WeChat をベースとしたエコシステムであるため、Tencent は再び投資者としてラウンドに参加した

PinduoduoとPinhaohuo の間の歴史のため、そしてソーシャル eコマース分野の2大プレーヤーであったため、この2社は合併し支配的な1社となった。

中国の新たな偽物天国?

Huang 氏は株主への手紙で次のように述べた。

目を閉じて Pinduoduo の次のステージを描いてみるならば、それはインテリジェントエージェントの分散型ネットワークで駆動する、「Costco」と「Disneyland」を合わせたものになるでしょう。

Huang 氏の喩えは「金額に見合った価値」とエンターテインメントの融合という風に解釈されるが、はたして Pinduoduo が設立者の期待に添えるのかどうか、もしくはどの程度添えるのだろうかと疑問に思っている者は多い。

Pinduoduo は商品の価格を下げる複数のチャンネルを持っていると主張しているが、品質と偽物への増加する苦情は安かろう悪かろうの可能性への懸念をまだ払拭できていない。中国の e コマース研究センター(電子商務研究中心)が発表した「2017年度主要 e コマースプラットフォームの国内ユーザ満足度調査」によれば、Pinduoduo 上の苦情の率は17.87%であり、ユーザ満足度は星1つに過ぎなかった。苦情の主な対象となった問題は、低品質、遅配、紛らわしい広告などである。

国内で増大する苦情に加えて、この中国のアプリはアメリカのIPOを申請した少し後に商標権侵害の訴訟という打撃を受けた。Alibaba によれば、自身のプラットフォームから偽造品を排除する Alibaba や JD の取り組みとともに、偽造品は Pinduoduo や Weishang(微商)のような新興の e コマースプラットフォームに流れ込んでいるとのことだ。

上場への準備を進める Pinduoduo は e コマースの大手に倣ってプラットフォームの浄化を進めている。同社の2017年消費者権利保護報告書によると、プラットフォームの偽造品販売業者の95%にあたる1,070万点の問題がある掲載品を取り下げ、4,000万の疑わしい外部リンクをブロックしたとのことだ。同社は販売後のトラブルに対処するために1億5,000万人民元(24.3億円相当)の基金を設けた。

しかし規制の強化は Pinduoduo とそのプラットフォーム上の業者との間で、より多くの摩擦が発生する原因となる。6月には、Pinduoduo で商売をする14名の店主が同社のオフィスビルの下で抗議し、店主の権利を侵害する不適切な品質チェックを Pinduoduo が行っていると主張した。同社の設立者Huang氏は、Pinduoduo の店主への決定と処罰は公平公正なものであると強調した

Pinduoduo の価値の提案の確実性を疑問視する者も多くいる。リサーチ企業 86 Research(八六証券研究)は、次のように述べている。

私たちが観察したところ、Pinduoduo でのショッピングが非常に楽しいと感じているのは少数のユーザだけでした。その楽しみは非常に低い価格とWeChat ユーザ間の交流のためであると言えます。

IPO とその先

induoduo(拼多多)
Image credit: Pinduoduo(拼多多)

Pinduoduo は7月26日に NASDAQ で公開され、16億米ドル以上を調達し、600億米ドルの価値が付いた。しかしながら、株主はまだ同社の基礎的な部分に懸念を抱いているだろう。

財政的には、同社はまだ赤字である。Pinduoduo は2016年と2017年にそれぞれ2億9,200万人民元(47.3億円相当)と5億2,510万人民元(85.1億円相当)の純損失を蒙っている。今年の第1四半期では純損失は2億100万人民元(32.6億円相当)に上った。ブランディングと広告への投資のため、純損失は拡大するものと思われる。Pingduoduo の第1四半期の収入12億人民元(194.5億円相当)の88.4%以上は、マーケティングに費やされた。これは困難なトラフィック獲得の兆候として解釈することもできるかもしれない。

最も典型的な Pinduoduo のユーザは、下級の都市に住み価格に敏感な女性である。販売業者らはこのグループに受けが良い低価格で販売している。だが、こういったユーザを引きつけておくこと、そして成長の勢いを維持することは、品質への苦情が増えていることを考えれば、大きな難問だ。

潜在的な GMV の減速が暗示されており、リテンションレートは Pinduoduo にとっての難問です。Pinduoduo はユーザのデモグラフィックやブランドイメージのため、マーケットプレイスをプレミア商品のものへとアップグレードするには困難が待ち受けていることでしょう。(86 Research)

【原文】

【via Technode】

----------[AD]----------

NASDAQ上場を果たした中国のソーシャルECプラットフォーム「Pinduoduo(拼多多)」、驚くべき急成長の理由と背景に迫る(前編)

SHARE:

Alibaba(阿里巴巴)から JD(京東)まで中国では大手 e コマースに事欠かない。同国の e コマース市場は非常に集約されているが、適切な顧客グループに適切なソリューションを提供できれば、スタートアップがこの市場に風穴を開けることも不可能ではない。 中国のソーシャルeコマースプラットフォーム「Pinduoduo(拼多多)」はそれを証明して見せた。上海を拠点とする同社はアメリカの株式市場に16…

Image credit: NASDAQ

Alibaba(阿里巴巴)から JD(京東)まで中国では大手 e コマースに事欠かない。同国の e コマース市場は非常に集約されているが、適切な顧客グループに適切なソリューションを提供できれば、スタートアップがこの市場に風穴を開けることも不可能ではない。

中国のソーシャルeコマースプラットフォーム「Pinduoduo(拼多多)」はそれを証明して見せた。上海を拠点とする同社はアメリカの株式市場に16億米ドルという巨額の IPO を申請した。これは今年最大級の取引である。同社を取り巻く興奮は急速に盛り上がり、これにより競争の激しい中国 e コマース市場で、同社が3年間でかなりの成功を成し遂げることとなった。

Pinduoduo とは何か、そして何をしてきたのか?

Taobao(淘宝)や JD と同じく、Pinduoduo は日用品から家電まで幅広い商品を提供するeコマースプラットフォームである。Pinduoduo の特徴は、ソーシャル要素を今までのオンラインショッピングのプロセスに統合した点だ。同社はこれを「団体購入」モデルと称している。

WeChat(微信)や QQ のような SNS で Pinduoduo の商品情報をシェアすることで、ユーザはショッピングチームを形成し、より低価格で商品を手にすることができる。この仕組みは、よりインタラクティブでダイナミックなショッピング体験のため、ユーザにやる気を起こさせ繋ぎ止めておくものである。現金やクーポン、くじや無料の商品といった他のインセンティブも一緒に使い、Pinduoduo は非常に低コストで集客に成功した。友人とチームを組んで行った良い取引ではスコアが得られるというオマケの満足感もあり、Pinduoduo はすぐに口コミで中国に広まった。

極めて低価格な点も Pinduoduo の注目すべき魅力の1つだ。10人民元のベッドシーツから1,000人民元のPCまで、値引きは普通9割引きにまで至る。だが最もよく売れているのは、信じられないほど低価格の日用品だ。10箱12.9人民元(約210円)のティッシュは640万セット以上、1本10.3人民元(約170円)の傘は480万本以上が売れた。

同社のまとめ売りモデルは販売業者に手軽に大量の注文をもたらし、さらなる値下げの余地を与えている。同時に、Pinduoduo のアプリはこれを促進するよう設計されていると、専門家が地元メディアに説明した

Taobao のインターフェースは検索を元に多様な商品を表示することに重点を置いています。一方で Pinduoduo はニュースフィードに近く、そのため1つの商品がより多く露出し、「爆款(口コミで広まっている商品の意)」ができやすくなっています。Taobao の方が商品リストは豊富ですが、Pinduoduo は少数の売れ筋商品に焦点を当てており、これがより多くの購入者を引きつけています。

Pinduoduo(拼多多)
Image credit: Pinduoduo(拼多多)

Pinduoduo はC2Bモデルで製造者から直接発送することを可能にし、複数の代理店を挟む必要をなくしており、購入者の購入価格を下げるだけでなく製造者の利益も上昇させている。このアプローチは需給のマッチング速度が重要な、腐敗しやすい農作物や生鮮製品に特に効果的だ。

ブランディングによる費用をなくすことで、知名度の低いブランドは有名なブランドよりも選ばれていた。さらに、ソーシャルメディアでユーザがシェアすることで、宣伝とマーケティングのコストも抑えられている。このアプローチはコスト削減もでき、効果的でもある。SNS でシェアすることを通じて、ユーザは収入および消費傾向の近い友人やグループに向けて商品の正確な情報を送るのである。知名度の低いブランドがこのプラットフォーム上でアイデンティティを確立するには、バイラルマーケティングは賢いやり方だ。財政的には、より少ないマーケティング予算で、値引きの一部を調整できるかもしれない。

Pinduoduo の華々しい成長は価格とSNS連携だけによるものではない。適切なユーザプロフィールの特定が最後のピースだ。中国のモバイルeコマースプラットフォーム「Chuchujie(楚楚街)」のオペレーションディレクター Yang Lin 氏は、地元メディアとのインタビューで問題の核心を突いた。

Taobao は5億人以上のユーザを持ち、一方で WeChat は10億人以上です。中国の2つの大手アプリの差となっている巨大なグループは3級以下の都市に散らばっており、主に年配者です。このグループは最近になってネットを始め、どこにでもある WeChat を主な情報源として頼っています。このグループが Pinduoduo のターゲットです。

リサーチ企業 Jiguang(極光)のデータが示すところでは、3級以下の都市のユーザは Pinduoduo の総ユーザベースの65%を占めているが、JD は1級都市と2級都市のユーザとそれ以外の中国のユーザは半々である。さらに、女性が Pinduoduo のユーザベースの70%を占めている。家のものを買うのは彼女らの仕事であり、価格にもより敏感だ。これによってさらに活発なシェアと購入が保証されている。

JD、Taobabao、Pinduoduo のユーザ特性
Image credit: GGV

裕福な中国人の顧客は段々と高品質なものにお金を出すようになってきているという消費傾向の上昇は、ここ数年の中国 e コマース業界の主流であった。海外の高品質なものを持ち込むという Taobao や JD のグローバリゼーションイニシアチブも、Red Book(小紅書)や、NetEase(網易)の Yanxuan(嚴選)Kaola(考拉)のような国境を跨ぐ e コマースサイトのブームも、すべては消費傾向の上昇を背景としていた。

だが Pinduoduo の成長は、このプラットフォームが消費の下降を表しているのかどうかという議論を巻き起こしている。消費が上昇しているのか下降しているのかというのは、おそらく重要な問題ではない。これは単に中国市場がどれだけ大きく、そして分断されているのかということを示す証拠の1つでしかないのだ。増加する収入は中国都市部の市民の一部に、品質を求める自由を与えているかもしれない。だが、これまで目を向けられることのなかった地方の住民にとっては、値札の1人民元の違いはいまだ大きな懸念のままである。

顧客にとってはコストパフォーマンスはやはり考慮すべき最重要ファクターである。高額な商品は必ずしも高品質を表しているわけではなく、逆もまた然りだ。この見落とされがちな市場が持つ巨大なポテンシャルはさらなる競争相手を呼び込んでいる。Taobao は中国の低価格帯ユーザ専用のアプリ「Taobao Tejia(天天特価)」をローンチした

Pinduoduo がソーシャルeコマースモデルを発明したわけではない。Groupon は何年も前にグループ購入というコンセプトを開拓している。だが、スーパーアプリ WeChat やモバイル決済インフラおよびモバイルファーストなユーザによって構成される新たなエコシステムのおかげで、Pinduoduo は成功している。

後編に続く)

【原文】

【via Technode】

----------[AD]----------

中国のソーシャルECプラットフォーム「Pinduoduo(拼多多)」、Tencent(騰訊)のリードによる新ラウンドで30億米ドルを調達か

SHARE:

中国のソーシャル E コマーススタートアップ Pinduoduo(略称 PDD、拼多多)が、 Tencent Holdings(騰訊控股)のリードした新ラウンドで30億米ドルの調達に至った、と 36Kr(36気)が伝えている。このラウンドには Sequoia Capital も参加しているようだ。この新規出資を受けて PDD の時価総額は約150億米ドルに達する。36Kr の記事は、今回の取引に詳…

Pinduoduo(拼多多)
Image credit: Pinduoduo(拼多多)

中国のソーシャル E コマーススタートアップ Pinduoduo(略称 PDD、拼多多)が、 Tencent Holdings(騰訊控股)のリードした新ラウンドで30億米ドルの調達に至った、と 36Kr(36気)が伝えている。このラウンドには Sequoia Capital も参加しているようだ。この新規出資を受けて PDD の時価総額は約150億米ドルに達する。36Kr の記事は、今回の取引に詳しい投資家の一人の話として、調達額が30億米ドル未満になるだろうと伝えた。Technode(動点科技)は PDD にコメントを求めているが、本稿発出までには回答を得られていない。

2015年に設立された PDD は、リリースからまもなく中国で最も成長の速い E コマースユニコーンの一つとなり、アプリ上でのべ約3億人のユーザを集めた。2017年には、取扱高が1,000億人民元(約1兆7,000億円)を超えており、この金額はTaobao(淘宝)が5年前に、JD(京東)が10年前に到達したマイルストーンに匹敵する。

Tencent Holdings は、PDD が2016年に実施したシリーズ B 調達ラウンドにおける投資家のうちの一社だ。PDD は、オンライン小売への進出に関心を示してきた Tencent にとって、重要な戦略的関係を持つ。PDD は、小規模都市の低収入層をターゲットにしてきたことが功を奏し、中国の競争の激しいオンライン小売業界で事業を拡大してきた。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

----------[AD]----------