中国の EC プラットフォーム「Pinduoduo(拼多多)」は3月31日、第三者割当増資により長期投資家多数から11億米ドルを調達したと発表した。
重要視すべき理由:新型コロナウイルスの流行から業績が低迷していることも相まって、2四半期連続で利益を計上できなかったことから、Pinduoduo の株価は落ち込んでいる。今回のタイミングでは調達は、Pinduoduo の成長見通しに対する投資家の自信を物語っている。
詳細情報:Pinduoduo は今回出資した投資家の名前を明らかにしなかったが、ロイターの報道によると、PE 企業の Hillhouse Capital(高瓴資本)や Boyu Capital(博裕資本)の名がリストに入っているという。
- 今回の出資した投資家らは、Pinduoduo の発行済株式の約2.8%に相当する、新規発行の A 種普通株式を購入する。
- 調達した資金は、農産物のオンライン販売とマーケティングの強化、輸出型企業の変革推進、C2M(Customer-to-Manufacturer)ビジネスのインフラ整備に充てられる予定。
- この取引は4月上旬に完了する予定。
背景:今回の資金調達よりわずか半年前、NASDAQ に上場する Pinduoduo はコンバーチブルボンド(CB)で10億ドルを調達した。
- 競合の Alibaba(阿里巴巴)は、バーゲンを求める消費者の誘致を目的とした独自の C2M 販売プラットフォームで賭けに出ている。
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