未来のスーパー「Amazon Fresh」:Alexaがお買い物のお手伝い(2/5)

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Image Credit: Jeremy Horwitz/VentureBeat

コンピューターに最適化された店内

(前回からのつづき)Amazonが2017年に買収したハイエンドスーパーマーケットWhole Foodsとは違い、Amazon Freshは小さな倉庫のような見た目をしている。Walmartのようにチャーミングな内装を施しているが、食料品の数はWalmartの半分程度と言えるだろう。その分、人の密集度は3分の2程度に抑えられている。店内はエンジニアによって丁寧にデザインされているように感じられ、空き店舗を最大効率で有用活用できる仕組みが施されている。同店舗の場合は、元々Babies R Us が保有していたものだった。

店内の床はスパルタンでディスプレイは箱型、全てがコンピューターによって最適化されているように感じざるを得ない。調理済みのチキン一羽(4.97ドル)やピザ一枚(8.99ドル)で購入するスベースはあるものの、イートインできるような場所は設けられていない。カスタマーサービスは店内奥にあり、ほぼすべてのスペースがショッピングカートが利用しやすい用に整理されている。

Image Credit: Jeremy Horwitz/VentureBeat

フレンドリーに話しかけて来る従業員もいないため、むしろスーパーマーケットの感覚より倉庫やコストコにいるような気持に近いのが正直なところだ。これは、意図的にAmazon Freshが作り上げている雰囲気なのだろう。例えば、通常であれば顧客からの質問に対応するオペレーション係がいるものだが、Amazon Freshでは至る所にAlexaが設置されており、商品の場所やワインのペアリング、単位換算などに回答してくれる。初めて訪問した際に。Alexaに探したい商品を尋ねたところ、見事に正確な場所を教えてくれた。しかし、再び訪問した際には全ての端末に「インターネット接続の問題が発生しました」と表示されていた。

Image Credit: Jeremy Horwitz/VentureBeat

Alexaを店内の至ると所に設置しているのは、明らかにAmazonがAmazon Freshのスタッフまでをも超効率的にするという意図が込められているからだ。現状、店舗には人間のスタッフは大勢待機しており、品物の調整のためあちらこちらに移動し、顧客の手伝いや棚への商品補充業務をしている。しかし、いずれ顧客がAlexaの利用に慣れて来るにつれて人間スタッフの必要性は減り、また、商品補充もAlexaが最適なタイミングを教えてくれるようになるのだろう。

人件費の削減は、直接的に商品価格の低下につながる可能性を秘めている。Amazonが今まで力を入れていた、Whole Foodsはまさに対局にあり、ハイエンドな商品を高単価で販売していた。まさに、そのウィークポイントをAmazon Freshは人件費削減により埋められる可能性があり、同ブランドがミドルインカム層を狙っていると言える。Amazon Freshには、一握りほどの高級食材、例えば10ドルのアイスクリームなどの品ぞろえはあるものの、商品広告のほとんどはシャンパンやキャビアではなく、15セントのバナナや89セントのパンとなっている。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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