1.38億ドル調達「Bizzabo」:バーチャルイベントの躍進、数々の調達(2/2)

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バーチャルイベントに転向した「Bizzabo」

バーチャルの躍進

(前回からのつづき)2020年には、おびただしい数のバーチャルイベントスタートアップが大きなトラクションを得た。ロンドンを拠点として設立からまだ1年ほどのHopinは、従業員数8人・ユーザー数5,000人から、8カ月のパンデミック中に従業員数200人・ユーザー数350万人に成長し、21億ドルという驚異的な評価額で1億2,500万ドルを調達した。カリフォルニア州マウンテンビューを拠点とするRun The Worldは今年、世界的なロックダウンの最中に行われた1,080万ドルのシリーズAラウンドを含め、2回の資金調達を実施した。インドのAirmeetは3月にシードラウンドを終え、ほどなくしてシリーズAラウンドで1,200万ドルを調達している

これらの企業はたまたまオンライン専用イベントのプラットフォームで市場に入ってきたが、そうではない企業は死活問題に直面した。Bizzabo同様、Hubiloはすでに確立したイベントスタートアップだったが、20日間でビジネスモデル全体を現地型からバーチャル型へとピボットし、いくつかの著名な投資家を獲得している。Welcomeという若手スタートアップはレストラン向けソフトウェアのスタートアップとしてY Combinatorのプログラムを完了したばかりだったが、迅速に仮想イベントへとピボットする必要があった。Welcomeはその後、Kleiner Perkinsら有名な投資家から1,200万ドルを調達している。

来年以降、世の中は数年かけてゆっくりと平常を取り戻していくだろう。Bizzaboはハイブリッドイベントが受け入れられる好調な波に乗り、強力な立場を得られるかもしれない。同社はイベント分野で強固な実績を持っており、エンタープライズ分野でInbound、Gainsight、Driftなど有名企業が名を連ね、顧客にはUberや楽天のような企業もいるとしている。真にハイブリッドなイベントを運営したいと考える企業なら、オンライン/オフラインの両方のイベント用ツールを単一のプラットフォームで提供し、両形式の傾向をイベント間分析してくれるものを使いたいはずだ。

「参加者は直接参加するよりも多くのイベントにバーチャル参加することが分かりました。しかし、バーチャルでは、対面での体験で得られる自発性やつながりを完全に置き換えることはできないことも分かっています。ある種のイベントプログラムでは、ハイブリッド体験で両者の長所を提供することができます」(Ben-Shushan氏)。

Bizzaboはこれまでに5,700万ドル近くを調達している。新たな1億3,800万ドルを加えて、仮想イベントと対面イベントの最良の組み合わせを構築する予定だ。また、エンジニアリング、製品、「体験」チームを3倍に増やし、2021年前半にはヨーロッパに2つの新規オフィスを開設する予定だ。シリーズEラウンドには他にViola Growth、Next47、OurCrowdが投資家として参加した。

こうした新しいハイブリッドイベントの行方と、いつビジネス全体に浸透するかは、世界がいかに迅速かつ効果的に新型コロナウイルスワクチンを展開できるかにかかっている。それでもなお、企業が本格的な対面型ミートアップを安心して行えるようになるまでには少し時間がかかるだろう。

「2021年、主催者は小規模で地域的な対面型イベントから始め、それがバーチャルに拡大されてハイブリッド体験へと移行し、ハイブリッド体験はより大規模なフラッグシップイベントへと展開していくでしょう」(Ben-Shushan氏)。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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