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韓国のフィンテックスタートアップ Chai(차이)は、世界的な拡大計画を後押しするため、ソウルに本社を置くコングロマリットの投資部門ハンファ投資証券(한화투자증권)がリードしたシリーズ B ラウンドで 6,000万米ドルを調達したと発表した。

声明によると、SoftBank Ventures Asia、SK Networks、Aarden Partners、Hashed、その他の名前非開示の戦略的パートナーも参加した。今回のラウンドは、今年2月に行われた Chai の1,500万米ドルにおよぶシリーズ A ラウンド調達に続くもので、同社の累積調達額は7,500万米ドルに達した。
Chai は、企業がクレジットカード、電子ウォレット、電信送金を含む20種類以上の決済手段を提供できるようにする B2B サービス「I’mport(アイムポート、아임포트)」を運営。は現在、グローバルブランドの Nike Korea や Philip Morris Korea など2,200以上の加盟店にサービスを提供している。
同社はデジタルウォレットとカード事業も運営しており、2019年6月のサービス開始以来、250万人のユーザを獲得したという。ローンチから4カ月後の Chai のデイリーアクティブユーザは5万1,815人だった。
さらに Chai は最近、ユーザーが人気ブランドでインスタントキャッシュバックのプロモーションを獲得できる「Chai Card」のゲーミファイド・リワード・プラットフォームを立ち上げた。

Image credit: Chai
Chai CEO のシン・ヒョンソン(신현성、英名:Daniel Shin)氏は次のように述べている。
アジアのデジタル決済市場がより細分化され、販売主導型になっている中、テクノロジーを第一に考えたアプローチが市場を勝ち抜くカギになると確信している。
Reports and Data の調査によると、世界のデジタル決済業界は2026年までに10兆米ドルに達すると予想されている。同レポートでは、この成長は大企業での需要の増加とデジタル決済の研究への高額な投資に起因しているとしている。
Softbank Ventures Asia CEO 兼マネージング・パートナー イ・ジュンピョ(이준표、英名:JP Lee)氏は次のように述べている。
FinTech as a Service 市場への注目がますます高まっている中、Chai がアジアとその先で大きな足跡を残すことは間違いない。我々は、Chai がさまざまな新しい市場でスケールアップしていくのをサポートできることに興奮している。
【via Tech in Asia】 @Techinasia
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