なぜGoogleはGebru氏を解雇したのか:テック巨人に立ち向かう方法(4/9)

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Photo by Deepanker Verma from Pexels

集団行動・組合連合

(前回からのつづき)J.Khadijah Abdurahman氏はコロンビア大学にてパブリックテクノロジープロジェクトWe Be Imagingを率いており、近年はNeurIPS 2020にてResistance AIワークショップを実施している。GoogleがGebru氏を解雇してからすぐ、同氏はAI倫理分野のモラルが崩壊しているという意図の記事を書いた。

同氏はGebru氏の解雇を、不動的かつ制度的な組織のレジスタンスを映し出していると述べる。社会正義を貫くための環境への必要性についても触れ、より意味のある研究を生み出すにはAI倫理学に関する議論を研究者と「巨人」という考えから大きくシフトする必要性があると述べている。また彼女は、この件が中央アフリカのコバルト鉱山労働者が経験した被害から、ソーシャルメディアの誤報によって助長される不正に至るまで、テックのサプライチェーンで発見された暴力行為に対処するためには集団的な行動が必要になると訴えている。

今求められているのは研究者やエンジニアのみでなく、Uberの運転手やAmazon倉庫の労働者、モデレーターなど含めより広範囲なテックワーカーを定義することだと同氏は述べる。

「ビッグテックと一人の人間が対峙するような状況は望ましくありません。資金提供や、共に対峙できるような広範囲な連合が求められています」。

NeurIPSでは、まさに連合的な集団行動のアイデアが述べられた。AIに興味を持つ研究者向けのワークショップResistance AIにてGebru氏は今でも企業にて研究者としてリサーチをする人々の考えを支持する理由について述べている。また、2018年にGoogle walkoutのオーガナイザーを務めたMeredith Whittaker氏Claire Stapleton氏に起きたことに重ね合わせて自身の現状について語った。パネルでは、Gebru氏は団体にすることで企業内におけるAI研究者を守ることができるか、という点について問われてこう答えている。

「私たちが行動すべきことは大きく2つあります:私たちはまず、何が今起きているのかを認識し、何ができるのか、どういった変化を起こせるのかについて見極めなければいけません。それと同時に、本当に変化をもたらせなければいけないものを考える時間を取り、政策の変更などだけを目的に行動を急がないことです。ただ、組合や連合の必要性に関しては重要視するべきだと感じていますし、多くの希望があると思います」。

今年秋に実施したインタビューにて、Whittaker氏はFacebookの従業員による集団的な退職などの行動と内部告発は、テックワーカーにとって一つの武器であると表現している。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】