AIカメラによる監視サブスク「JUSTICEYE(ジャスティスアイ)」開発の千里眼、シードラウンドで1.3億円を調達

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AI カメラ「JUSTY(ジャスティ)」
Image credit: Senrigun

AI を使った球体型カメラによるセキュリティ監視サービス「JUSTICEYE(ジャスティスアイ)」を開発する千里眼は11日、シードラウンドで1.3億円を調達したことを明らかにした。このラウンドに参加したのは、グリーベンチャーズ(STRIVE の旧称ではなく、グリーが今年新設した CVC)、携帯電話販売事業などを営むグリンク、仮設資材販売・レンタルの日本セイフティー、Sun Asterisk(東証:4053)、インターネット総合研究所代表の藤原洋氏によるファンド「フィンテック A-Eye ベンチャーズ」が参加した。

千里眼は、モバイルアプリ開発プログラミングスクール「RainbowApps」を立ち上げた GCLOUD(ジークラウド)の代表として知られるシリアルアントレプレナー渡部薫氏により今年2月に創業。現在は、弁護士の道下剣志郎氏が代表取締役を務めている。既存の防犯カメラは最終的には映像を人が見ることを想定しているのに対し、JUSTICEYE では個人情報につながる映像をモザイク処理した上で、AI が不審な動きを監視する。球体型のカメラを無償配布し、クラウドへの録画サービスを月490~1,980円のサブスク形態で提供する予定。

近年、テロ対策や治安の悪化への懸念、防犯対策などから街中に防犯・監視カメラが設置されるようになっている。監視カメラの設置は増え続けており、監視社会は安全安心とトレードオフで、人々のプライバシーが犠牲になっている。千里眼ではセキュリティ監視に用いる映像から個人情報につながる部位を取り除き、人がその防犯・監視映像を見れないようにすることでプライバシーを担保する。日経によれば、同社は2021年度末までに3万台規模の販売と売上高5億円、23年度に50万台の販売を目指すとしている。

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