女性向けウェルネスプロテイン「KOREDAKE」運営、コロプラネクストとエンジェル複数からシード資金を調達

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Koredake
Image credit: Meppel

女性をターゲットにしたウェルネスプロテイン「KOREDAKE(コレダケ)」を運営するメップルは10日、シードラウンドで資金調達を実施したと発表した。調達金額は非開示。このラウンドに参加したのは、コロプラネクストのほか、児玉昇司氏(ラクサス・テクノロジーズ代表取締役)、藤田恭嗣氏(メディアドゥ 代表取締役社長 CEO)、片石貴展氏(yutori 代表取締役)らエンジェル投資家複数。同社にとっては、前回エンジェルラウンドに続く調達となる。なお、エンジェルラウンドに関する詳細は不明。

メップルは2018年1月、カウモでの勤務経験のある鈴木友樹氏(現代表取締役)らにより創業。鈴木氏は医療従事者の家庭に育ち、普段から健康に目を向ける機会が多かったという。鈴木氏の妹が看護師兼ヨガインストラクターで、彼女から「健康には、身体の健康だけでなく心の健康が影響している」と指摘されたことがきっかけで、心身共に健康な生活を送ることを支援する完全食の事業を今年3月から始めることにしたという。

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KOREDAKE はプロテイン(タンパク質)を主成分とするサプリメント(健康補助食品)であるが、同時に、31種類の栄養素を備えた完全食でもある。当初は女性をターゲットにダイエットを補助するサプリメントとして売り始めたが、その豊富な栄養成分から忙しい朝の代替食として摂取するユーザが増えたため、ブランディングの位置付けをウェルネスに切り替えた。原料にソイプロテイン(大豆たんぱく)を使っていて、食物繊維が多いため満腹感が得られる上、腹持ちがいいのが特徴だ。

世間でプロテインというと、(牛乳を原料とする)ホエイプロテインがほとんどで、筋力アップを意図したものが多い。KOREDAKE はソイプロテインを使っているため、イソフラボンが豊富で女性の美容や健康に最適。二酸化炭素を多く排出する牛にも依存しないことから、サステナブルなプロテインとも言えると思う。(鈴木氏)

左から:片石貴展氏(yutori 代表取締役)、鈴木友樹氏(メップル代表取締役)、内田小百合氏(メップル 管理栄養士/マーケター)、児玉昇司氏(ラクサス・テクノロジーズ代表取締役)
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プロテインが牽引する国内のスポーツニュートリション市場は600億円規模と推計されている。鈴木氏によれば、プロテインは必要三大栄養素の一つであるにもかかわらず、その多くは男性向けのスポーツ商品なのだという。いわゆる筋トレ需要だ。The Global Wellness Institute(GWI)によれば、2018年の世界のウェルネス市場は4.5兆米ドルと見積もられており、女性をターゲットにしたウェルネス向けのプロテインはホワイトスペースで、鈴木氏らはこの市場の開拓を狙う。

完全栄養食を手がけるスタートアップとしては、国内ではコンプBASE FOOD の名前が頭に浮かぶ。今年スタートした「WEIN 挑戦者 FUND」は、ウェルビーイングを投資スコープのトピックの一つに掲げている。

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