スマートコンタクト「Mojo Vision」 :砂粒よりも小さいディスプレイ、さらに進んだプロトタイプを開発中(2/2)

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上の写真。Mojo Visionのコンタクトレンズの画素と比較した砂粒。Image Credit: Mojo Vision

(前回からのつづき)Mojo Visionは、同社が初の真のスマートコンタクトレンズと呼ぶ「Mojo Lens」を開発している。日本の名古屋に本社を置くメニコンは、素材開発、レンズ設計、硬質ガス透過性レンズ技術、レンズ製造、ケアソリューションなど、コンタクトレンズ関連のすべての分野に特化した唯一の企業であると謳っている。

彼らはコンタクトレンズの素材や洗浄、フィッティングなどを中心に連携を模索する。メニコンは田中秀成氏が代表執行役社長としてコンタクトレンズを製造して70年、1400人以上の従業員が在籍している。Wiemer氏によると、メニコンはコンタクトレンズのコーティングや、デバイスが人体とどのように相互作用するかなど、多くの研究を行っているという。またWiemer氏は「チームを団結させることが目下の課題」とも語っていた。

Mojo Lensはユーザーの視界を妨げたり、移動性を制限したり、社会的な交流を妨げたりすることなく、ユーザーの自然な視野にモノクロの画像、記号、テキストをオーバーレイすることができる。

Mojoは不可抗力的に衰弱する病気などを治療するのに役立つ医療機器に、安全かつ素早く提供するために設計されたプログラム「ブレイクスルーデバイスプログラム」を通じて、米国食品医薬品局(FDA)とも協力している。

2020年4月、Mojoは5,100万ドル以上の資金調達を発表し、現在までに1億5,900万ドルの資金調達を行っている。同社は100人以上の従業員を抱えているが、財務的な状況はそれ以上明らかにされていない。Wiemer氏によると、同社は大手コンタクトレンズ企業のほとんどと関係を結んでおり、2020年1月にお披露目したものよりもさらに進化した新しいプロトタイプに取り組んでいるという。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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