デジタル人民元が香港でも試験運用、仮想通貨関連の取締強化など——12月前半の中国ブロックチェーン界を振り返る

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Image credit: TechNode/Xuewen Song

香港当局は中国人民銀行と協力し、決済手段としてデジタル人民元をテストしている。E コマース大手の JD.com(京東)は、12月12日の試験中にデジタル人民元を受け入れる。また新たに仮想通貨取引所の創設者が中国当局に拘束され、雲南省当局は仮想通貨マイナーへの電力供給を停止した。シンガポールの新しいブロックチェーンベースの取引プラットフォームは、中国政府主導 BSN(Blockchain Service Network、区塊鏈服務網絡)との相互運用を始める。

デジタル人民元関連

  • 香港金融管理局の最高責任者は、中国人民銀行デジタル通貨研究所(数字貨幣研究所)と協議中で、越境決済のためのデジタル人民元のテストを行っていると述べた。香港金融管理局
  • JD.com(京東)は、12月12日から蘇州で試験的に人民元のデジタル決済を受け入れる初のオンラインプラットフォームとなる。ロイター

まだまだ続く、仮想通貨関連の取締強化

  • ブロックチェーンレポーターの Colin Wu 氏によると、雲南省の当局は11月30日、同地域の複数の仮想通貨マイナーへの電力供給を停止したという。Wu 氏は、これは全国的な取り締まりではなく、地方政府のイニシアチブであると付け加えた。Wu Blockchain
  • 香港に拠点を置く仮想通貨取引所 CEO Global の創業者が、銀行カードの不正を調査している中国当局に連行された。同プラットフォームは、すべての店頭取引を無期限に停止するという。CEO Global

シンガポールでも BSN

  • シンガポールは、国際貿易のためのブロックチェーンベースのイノベーションをテストするためのプラットフォームを立ち上げようとしている。シンガポールのイノベーション機関とシンガポール社会科学大学が主導するこのプラットフォームは、中国政府が支援するブロックチェーンフレームワーク「Blockchain Services Network」と連携される予定。シンガポール社会科学大学

【via TechNode】 @technodechina

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