COVID-19以降、全体的に消費行動は冷え込みましたが、一方でリモートワークや自宅での余暇が増えたことによる投資への需要に注目が集まりました。特にトラクションを伸ばした代表例としては投資アプリ「Robinhood」が挙げられます。その上で、例えば「Public.com」などZ世代にターゲットを絞り、投資とSNS性を組み合わせた投資プラットフォームも登場しています。Publicはウィル・スミス氏のファンドDreamers VCも出資していることで注目されているスタートアップです。ミッションには「Open the Stock Market to Everyone by making it inclusive, educational, and fun」を掲げており、株の取り引きの民主化を目指しています。
そこで登場したのが、APIを通じて金融事業者に投資機能を提供するFintech as a Serviceの業態です。2020年にこの分野に登場したのが「DriveWealth」で、金融関連の事業者が少額投資サービスを立ち上げられるためのAPIを提供しています。提携企業にはRevolutやMoneylionを筆頭とするチャレンジャーバンクの名前が並んでいて、現在153カ国にサービスを提供しており、米国株の取引を世界中に広めています。競合にはY Combinator出身のAlpacaなどが挙げられます。このように、コロナの在宅生活で掘り起こされた新たな需要に応えるための、インフラ需要に焦点が当たった1年でした。
Tech in Asia では、有料購読サービスを提供。有料記事の閲読、全記事への回数無制限閲読、5万社を超える企業データベースへの無制限アクセス、カンファレンスへの限定割引などの特典があります。詳しくはこちらから。 中国のオンライン教育のスタートアップ Zuoyebang(作業帮)は、シリーズ E+ ラウンドで Alibaba(阿里巴巴)、Tiger Global、ソフトバンク・ビジョン・ファン…
Tech in Asia では、有料購読サービスを提供。有料記事の閲読、全記事への回数無制限閲読、5万社を超える企業データベースへの無制限アクセス、カンファレンスへの限定割引などの特典があります。詳しくはこちらから。
中国のオンライン教育のスタートアップ Zuoyebang(作業帮)は、シリーズ E+ ラウンドで Alibaba(阿里巴巴)、Tiger Global、ソフトバンク・ビジョン・ファンド、Sequoia Capital China(紅杉資本)、FountainVest Partners(方源資本)から16億米ドルを調達したと発表した。
Image credit: Zuoyebang(作業帮)
今回のラウンドは Tiger Global と FountainVest Partners がリードした6月のシリーズ E ラウンド(7億5,000万米ドルを調達)に続くものだ。
Baidu(百度)の元幹部 である CEO Hou Jianbin(侯建彬)氏によって2015年に設立された Zuoyebang は、中国の検索エンジン「Baidu」のスピンオフ企業である。ライブストリーミング授業、オンライン宿題添削、その他の遠隔学習サービスを提供している。
中国政府が主導する BSN(Blockchain Service Network、区塊鏈服務網絡)を開発する Red Date(紅棗)は、デジタル人民元(CBDC)をサポートするインフラを構築している。ZhongAn Insurance(衆安保険)が初のデジタル人民元保険を開始した。Bitmain(比特大陸)の共同創業者2人の長年の争いが6億米ドルの和解金支払で幕を閉じた。中国の複数の地方政府がブ…
Image credit: TechNode/Xuewen Song
中国政府が主導する BSN(Blockchain Service Network、区塊鏈服務網絡)を開発する Red Date(紅棗)は、デジタル人民元(CBDC)をサポートするインフラを構築している。ZhongAn Insurance(衆安保険)が初のデジタル人民元保険を開始した。Bitmain(比特大陸)の共同創業者2人の長年の争いが6億米ドルの和解金支払で幕を閉じた。中国の複数の地方政府がブロックチェーン・アプリケーションの導入とテストを続けている。
BSN(Blockchain Service Network)がデジタル人民元に対応へ
中国政府が支援する「ブロックチェーンのインターネット」である BSN を構築する Red Date(紅棗)は、デジタル人民元(CBDC)を取り込むために2つのプロジェクトに取り組んでいる。
Red Date は大手銀行8行やテック企業と協力し、2021年前半に立ち上げる BSN 上に CBDC とステーブルコインの決済レイヤーを構築している。
初回に登場するのはお花のデリバリーで急成長中のBeer and Tech代表取締役、森田憲久さん。運営する「HitoHana(ひとはな)」は農林水産省が主導する生産者支援プログラムに参加し、コロナ禍によって廃棄される可能性のあったお花を約3カ月で2万3,000件以上出荷することに成功します。これはプログラム全体の約7割に相当(※)したそうです。(※2020年5月–9月のプログラム期間中、全体で33012件の出荷と発表されている中、HitoHanaは本格参加から3ヶ月間(9月–11月)で23,408件を出荷。)
グローバル・ブレインが支援するスタートアップの創業者「CEOの視点」を通じ、新たなビジネスチャンスや成長企業へ参加するきっかけとなれば幸いです(文中の太字は全てGB Universe編集部、回答はBeer and Tech代表取締役の森田憲久氏)。
K Healthがターゲットとするのはいわば「コンビニ患者」に代表される人たちです。簡易診察の後、医師から処方箋を受ける必要のある人や、診療の必要な人だけ医師に繋げられる、いわばバーチャル病院のような存在になります。コロナ禍で大量の患者を同時に診察する手間が世界的な問題となっている中、K HealthのようなAIを活用した診察手法が加速することは十分に考えられます。最終回は投資と住宅についてまとめていきます。(次につづく)