食品成分を非破壊・数秒で分析、シンガポール発「ProfilePrint」が数百万米ドル調達——グローカリンク、リバネス現法らから

SHARE:
ProfilePrint のチーム
Image credit: ProfilePrint

シンガポールを拠点とする AI 食品成分分析プラットフォーム「ProfilePrint」は6日、数百万米ドルを調達し、プレシリーズ A ラウンドを完了したと発表した。このラウンドに参加した投資家は、SEEDS Capital(シンガポール企業庁 Enterprise Singapore の投資部門)、グローカリンクの現法 Glocalink Singapore、リバネスの現法 Leave-a-Nest Singapore、BP de Silva Group、名前非開示の戦略的投資家など。

今回調達した資金は、ProfilePrint の特許技術の開発、SaaS プラットフォーム上で分析ソリューションの開発、チーム拡大に使用される。

Alan Lai 氏と Rehan Amarasuriya 氏が2018年に共同設立した ProfilePrint は、食品サンプルの品質プロファイルを数秒で予測するデジタルフィンガープリントにパラメータとデータを組み合わせる技術を開発した。同社は、ポータブル分析装置を備えたクラウドベースのプラットフォームで AI などの技術を活用することで、この技術が可能になるとしている。これにより、生産者、集荷業者、卸売業者、製造業者、小売業者などが、人間が介入したり、サンプルを破壊したりすることなく、品質プロファイルを予測することができるようになる。

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、企業が食材調達と品質検査のための農場にスタッフを送ることを制限されている中で、このソリューションの重要性が高まっていると ProfilePrint は述べている。また同社は、このことが収益増とビジネスユーザ増加につながっている、とも述べている。

ProfilePrint は現在、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ベトナム、スリランカ、アメリカ、中国などの食品ブランドやメーカーにソリューションを提供している。ProfilePrint は食品成分分析のコアプラットフォームに加え、トレードショーの主催者を支援する、出展者や商談希望者のための仮想プラットフォームを構築する。この仮想プラットフォームでは、出展者や商談希望者は物理サンプルが無い状態で、オンラインで食材のグレードと品質を確認できるようになる。

【via e27】 @e27co

【原文】

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する